いろいろな所に行きたいと言う。
本来なら海外旅行に行きたいというのだが、海外は今、テロが多いし、アメリカもトランプが大統領に就任してから、危ない様に感じるので国内旅行にするという。
私は、「北の屋台」の関係で「観光カリスマ百選」に選出されたことで、日本国中から講演の依頼を受けるようになった。そのお陰もあって、まだ行った事がない県は佐賀県のみであるほど全国を巡っている。
健康状態はまだ万全ではない妻をサポートして付き合うのは、旅行好きの私にとっては、楽しいことでもあるのでもちろん大歓迎である。
今年は、夫婦共に還暦である。
去年はいろいろなアクシデントが重なったことから、それらの厄払いの意味も込めて「伊勢神宮」にお参りに行くことにした。
私は30年ほど前に一度伊勢神宮は行っているが、内宮だけで外宮の方には行っていない、じっくりと伊勢神宮を参拝するのも良いだろうと思ったのである。
今回の旅行の日程は、妻が全部アレンジしたいと言うので、行き先から宿の手配まで全てを任せることにした。
私は従うだけである。
この3連休はかなり混み合うであろう。息子が岐阜県で働いているので、息子にも同伴しないかと妻が声を掛けたら「両親の還暦祝いに費用は全額僕が払うよ」と言ったという。すると、東京に居る次女がチャッカリ同行すると言う。
妻は息子の申し出に感激していた。私も妻も両親の旅行費用を払ってあげるなんて口にしたこともないからだ。
妻は、ネットや旅行会社と相談しながら、いろいろと計画を立てていたが・・・、いつも私が立てる旅行プランはユッタリし過ぎると不満タラタラなのである。妻はせっかく行くんだからとスケジュールを詰め込む性格なのであった。
岐阜県に行くんだから、飛騨高山や白川郷も見たいと、スケジュールプランを作ったのだった。どうやら北海道以外の県は狭いと思い込んでいるようだが・・・。
北海道から名古屋近郊までの移動だけで半日が掛かるから、これだけの移動距離なら、乗り物に乗っている時間の方が、見学する時間よりも長くなってしまう。
結局、前後の宿泊日を増やして、北海道からの移動時間を観光に影響しないようにアドバイスをしたら・・・。
今度は、帯広から岐阜にそのまま入るのは勿体無いから、東京で遊ぼうという。
何かないか探してという要望である。結局、劇団四季のミュージカル「アラジン」のチケットを取ることになったのであった。(つづく)