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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-07-04-Tuesday 精密検査

朝から帯広厚生病院で前立腺癌の精密検査である。

前にブログにも書いたが、前立腺癌は近年の日本では男性が罹る癌の第一位にランクされる癌になっているから、今後、私と同じ様な検査を受ける人が増えるであろうことが想像される。そこで私の経験を書いておこうと思うのである。

今日おこなったのは「RI検査」と「CTスキャン」の2つ。

「RI検査」とはガンマ線を放出するRI(ラジオアイソトープ)を静脈注射して調べたい部位に届いたところで、そこの状態を調べる検査で、今回は癌が骨に転移していないかを調べる検査だ。

10:00に病院に入り、まずは血圧と体温を測る。次に地下のRI検査室に向かい、そこでラジオアイソトープを注射する。この薬液が骨に到達するまで約3時間が必要とのことで、一旦会社に戻り、13:40までに再度病院に行く。この間、昼食は普段通りに摂って構わないと云う。ただし、撮影直前に小便だけはするように言われる。薬液が膀胱に貯まったままだと、膀胱が黒く写ってしまうからだと云う。

13:45からすぐに検査である。服は着たまま、ただし金属類は全部外す。仰向けにベッド状の台に寝て身体は固定される。動いてはいけないとの注意を受ける。

身体を固定された台が下方に下がり、頭の上、顔の20㎝位の所に四角い白い板状のモノが見えて来る。この板が下がって来て、私の高い鼻に付きそうに感じるが、あらかじめ看護師からは「センサーが付いていて必ず鼻にぶつからずに止まるから安心して」と言われていたが、いざ、板が目の前に迫ってくると圧迫感を覚える。

身体の台の方が動いているのか、上の板の方が動いているのかは、相対的な感覚だからよく判らないが、頭の上から足先まで3回、機械が水平に移動する。時間にして20分間程度である。

終了後に2階の泌尿器科の受付に行き、次は15:15から「CTスキャン」である。CTとは「Computed Tomography」の略で、コンピュータ断層撮影と云い、X線を用いて身体を輪切りに撮影していく検査で、ピンポイントで詳細な画像が得られると云う。

1階の「MRI・CT室」での撮影だ。前回やったMRI検査と同じ部屋である。

右腕に造影剤の入った注射器を針を刺したまま絆創膏で固定し、両腕を万歳状態にして、台の上に寝て身体を固定させて、ドーナツ型の装置の中に入る。

前回やった磁気を使った「MRI」とは異なり、撮影時間は10分間程度と短いし、MRIみたいなドーン、ドーンといった大きな音もしないし、閉塞感も感じなかった。

撮影の途中で右腕の造影剤を注入するのだが、薬液が身体に入って行くと背中がカ〜ッと熱くなったように感じる。

X線を使っているから被爆量が気になるところであるが・・・。

撮影後に着替えて、再度、泌尿器科へ行くと、受付に妻が待っていた。「来なくて良い」と言ったのに「あなたから聞くのと、医者から直接聞くのとでは、伝わり方が違うから」とやって来たのだ。さすがに妻も心配してくれているようだ。

16:20に医者からの検査結果の説明を妻と二人で聞いた。

結果は、骨・内臓・リンパに転移は認められないと云うので一安心した。安心した途端に、冷汗が胸やら背中からドッと滝の様に流れ落ちる。パンツもビチャビチャで、説明を聞き終わった後に、立ち上がったら座っていた椅子におしりの水滴の跡が付いていた。相当に緊張していたのだろうなぁ。

次は治療法の検討であるが、帯広厚生病院は「ダヴィンチ」と云う最新の手術機械を導入したばかりだからなのか、医者は全摘出手術を勧めるのである。私としては全摘出手術だけはやりたくない。

この方法以外にも、ホルモン療法、重粒子線治療、陽子線治療など、前立腺癌にはいくつもの治療法がある。それぞれにメリット、デメリットがあるようだ。

さて・・・。

来週までには、いろいろ調べて答えるようにしたのだが・・・。