自宅の庭の剪定(せんてい)をお願いしている庭師さんからだ。
「家の外側に付いているコンセントから電気をもらって作業していたが、機械の調子が悪くてブレーカーが落ちたようだ。もしも冷蔵庫と一緒のブレーカーだったら、今日は気温が高いから、冷蔵庫の中身に影響すると思ったので電話した。自宅に戻って確認してくれないか?」と云うのである。
すぐに自宅に戻ってブレーカーを確認したら、確かに1個のブレーカーが落ちていたが、庭用単独のブレーカーだったので、家の中のその他の機械には影響がなかったから再び会社に戻った。
こう云う時は、自宅と会社が近いと便利である。
庭師さんは、今度は車庫の外側に付いているコンセントから電気を取ったようであるが・・・。
終業後に会社から戻って、車庫の電動シャッターのリモコンスイッチを押したが反応が無いので、ア〜ッ、今度は車庫のブレーカーも落ちたんだなぁ〜と思って横のドアを開けて車庫の中に入って見たら、中は真っ暗である。
車庫内の照明も付かない。
庭師さん達は、既に作業を終えて戻っているから事情は分からない。
自宅に入って懐中電灯を持って、再び車庫内に入り、ブレーカーのスイッチを探したら・・・。
何と、そこに付いていたのは、ブレーカーではなくて瀬戸物で出来た「ヒューズボックス」であった。ヒューズボックスの蓋を手前に引き開けてみたら、ヒューズを2本繋げるタイプである。その2本ともハンダの部分が熔けていたのであった。
アレ〜ッ、ヒューズ?!
現代の若者にヒューズと言っても分からないであろうなぁ〜。
ブレーカーが出来る前は、どこの家でもヒューズで漏電防止をしていたのだ。
ヒューズと云うのは、銅の口金と口金の間をハンダの線で繋いでいるだけの単純なモノで、過剰な電気が通ったら、このハンダ部分の線が鎔けて漏電を防ぐという実に単純な構造であった。昔は、しょっちゅうこのヒューズが飛んだ(こう言っていた)のである。
そう云えば、この車庫は父が自宅を建てた1967(昭和42)年に一緒に建てたモノである。屋根とかシャッターとかは直しているが、建物は基本的にいじっていない。つまり電気関係は50年前のモノの