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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-07-18-Tuesday 北大病院

18日に北大病院を訪ねた。

私は、これまでに大きな怪我をしたこともないし、重篤な病気に罹ったこともなかったので入院の経験がまったくない。

ましてや、ある意味では、病気は医者や病院が作っていると思い込んでいるので、病院に行くことは大嫌いなのである。

だから、ちょっとやそっとのことでは病院には掛からないようにしてきた。

しかし、ここ最近の、母や義母や妻などの入院に付き添ってみると、少しずつ考え方が変わって来ているようである。

自分のことなのに、「ようだ」と書いたのは、まだ確信が持てていないからでもあるが・・・。

北大病院に来たのは、入院見舞いも含めて初めてのことである。

やはり高度医療機関であるから、普通の病院とは雰囲気が異なる。

私が掛かっていた帯広厚生病院からは、連携医療先からの紹介と云うことで事前に紹介状や私のデータなどが送られ来てあるので、受付はそんなに待たずにスムーズに行われた。

まずは「泌尿器科」の受診をする。

泌尿器科の受付をしたら看護師から「尿を摂ってきて・・・」と紙コップを渡された。泌尿器科なんだからまずは「検尿」するのが当たり前だと分かっていたのに、札幌駅でトイレに行ってしまったのだ。

絞り出すのに時間が掛かってしまった。駅でのオシッコを我慢すれば良かったのに・・・。

まずは、若いインターン風の女性スタッフからの問診で色々と聞かれる。次が医者である。

さっそく、パンツを脱いで肛門からの前立腺の触診とエコーを取ってから問診。

この触診であるが、まるで痛くなかった。帯広でやった時は顔から火が出るような激しい痛みであったのに・・・、私の肛門が慣れてしまったのか、それとも医者が上手いのか。

問診の際の医者からの自己紹介で、私を担当してくれたのが一番偉い教授だったことが分かったので熟練の技術であったのだろうなぁ〜と感じた。

私がアマチュアマジシャンであることなどを話すと、ジョークを交えながら患者を不安にしないように会話に気を遣ってくれているようだ。

北大病院では、前立腺癌の治療実績はかなり高いのだと言う。陽子線治療は、まだ始めたばかりであるが、それ以外の手術法でも放射線法でも内分泌法でも相当な実績だから安心してくださいとのこと。

いろいろと当方の事情なども話して、私は陽子線治療と内分泌療法の併用を希望していますと云ったら、それが良いでしょうねと言ってくれた。

泌尿器科と放射線科の医師がチームを組んで連携して治療に当たると言う。まずは一安心である。

次に、放射線科を受診するが、こちらも担当の医師の説明が丁寧で分かりやすく、また患者に対して対応が優しい。

北大の陽子線治療はよそのやり方とは異なり、独自の手法で行うとのこと。前立腺内に手術で1.5㎜の小さな純金の玉を3個入れて陽子線を当てるのだと言う。

前立腺の体内での位置は、膀胱に溜まった小便の量や腸に溜まった大便やオナラなどによっても変わるのだと言う。より癌細胞にピンポイントで陽子線を当てる為に、埋め込んだ3つの金玉で前立腺の正確な位置を割り出して治療すると言うから、論理的にも納得出来る。

治療スケジュールについては、まだ未定であるが、治療には約2ヶ月間掛かると言う。「あなたの側の仕事などのスケジュール調整は大丈夫ですか?」と質問されたので「私はいつでも大丈夫です。こちらに合わせますから・・・」と答えたら「いつでも大丈夫なんて、職業は何をなさっているんですか?」と聞かれた。

「不動産賃貸管理会社の社長です」と私が答えたら、妻が「この人は会社に居なくても少しも困りませんから・・・」と云うので、医者が「そうなんですか・・・」と笑っていたのであった。

そうだよなぁ〜。まだ現役世代で、会社をいつ休んでも良いなんて言う人は居ないよなぁ〜。

放射線科の後は、血液採取、X線撮影、心電図を取って受診料を支払い。入院相談を受ける。

本格的な治療までは、まだ数回の通院が必要なようであるが・・・。

まずは、ホッと一安心した。