身体がダルくて、胸が苦しい。ドキドキと云う激しい動悸ではないのだが、何だか胸が締め付けられる様な感じなのだ。
注射したのはLH-RHアゴニストと云う薬で、睾丸が男性ホルモンを生成するのを止める効果があると云うが、打った直後には、逆に一時的に男性ホルモンの生成が増えるフレアアップと云う現象が起こり、それが収まった後で男性ホルモンの生成を抑える作用をするのだと云う。
今、私の身体の中では、ホルモンバランスがかなり崩れているのだろうなぁ〜。憂鬱になったり、イライラしたりすることはないが、歯が痛くなった。これは一日で収まったが、指先のこわばりはまだ続いている。胸のムカムカは注射した当初よりは収まったが、依然として軽い二日酔いか乗り物酔いの様な感じが続いている。
明日の5日から陽子線治療を開始することになった。
陽子線治療法は放射線治療の一種である。
全国に17ヵ所ある陽子線治療装置であるが、北大病院での陽子線治療法は北大病院でしかやっていない唯一独特の手法であると云う。
あらかじめ前立腺の中に1.5㎜の小さな純金の球を3個埋込む手術をして、この埋め込んだ3個の金マーカーの位置を確認しながら陽子線を癌細胞にピンポイントで照射し、膀胱や直腸など前立腺に近接する健康な臓器には放射線の影響が掛からないようにする画期的な先端治療法なのである。
週4回の照射であるが、その治療時間は一回20〜30分程度でしかないと云う。陽子線の副作用はほとんどないと云うから、治療は通いでもOKなほどだと云う。
私の治療はこの陽子線治療と内分泌療法(ホルモン療法)の併用でおこなうと云うことだ。
まだ陽子線の治療開始前だが、現時点では、どうも陽子線治療よりも内分泌療法の副作用の方が強そうな感じがするなぁ〜。
はたしてどんな風になるのやら・・・。多少は心配でもあるが、後は医者を信頼して任せるしかない。