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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-09-05-Tuesday 陽子線治療開始

今日から陽子線の治療を開始した。

帯広から朝一番6時45分発のJRの特急に乗って札幌に9時半頃に到着し北大病院に入る。

まずは採血、検温、体重、身長などを測る。採血の看護師が北大病院にしては珍しく2回もミスして上手く採血出来ないので、別のベテラン看護師に交代して採血した。

担当の看護師から今後の治療スケジュールなどの説明を受ける。

第一回目の陽子線治療は14時から開始の予定であると云うが・・・、まだ時間がかなりある。

12時に病院食の昼食を摂って、13時までに排便と排尿を済ませるように指示される。その後は治療までは排尿もしないように言われる。膀胱にはある程度の尿があった方が良いらしい。8月9日に3個の「金マーカー」を前立腺内に挿入する手術をし、16日にはCTやMRIなどで、前立腺の位置の測定をした際の、膀胱や直腸に近い状態で陽子線を掛けるためだそうだ。この時に、ウレタン状のモノで私の身体の型を造り、その型に合わせて、私のお腹に赤いマジックで何本かの目印の線を書き込んである。

迷路みたいな陽子線治療室に1人で向かう。9月1日に、8月16日に私の身体に書いた赤いマジックの線が消えてしまったので、書き直す為に、一度、この場所を訪れているから場所は分かっている。

昨日のSTVのニュースでロシアの使節団がこの場所を訪れている場面が映っていた。

下半身は青い紙パンツにはき替えてから、ウレタン状の私の身体の型の上に寝て、位置の確認と調整を行う。今度は黒いマジックで線を書き直す。

陽子線治療装置はCTやMRIの機械とは大きさがまるで異なる。CTなどの機械はトンネル部分が身体との距離は数センチしか離れていないが、陽子線治療装置は手を伸ばしても届かないほどの距離がある。実際には腕は胸の上で幅広いマジックテープで、動かない様に固定されているから手を伸ばして確認した訳ではないが、たぶん70〜80㎝位の空間があるようだ。

最初の1回目は、埋め込んだ「金マーカー」の位置の確認などの作業があるから、通常よりも時間が掛かると言われていた。

機械のトンネル内にベッドに固定された状態で頭の方から入れられていく。CTやMRIの様な音はほとんどしない。微かに、今、照射しているなくらいの音が聞こえる程度で静かである。

トンネルの天井部分が時計回りに、少しずつ回転し、30度位ずつで停まって照射をしているようだ。まだ初めての体験であるから、比較が出来ないので、確認作業なのか照射なのかは判断が出来ないが・・・。照射しているお腹の箇所は痛くもないし、痒くもないのだが、鼻の頭が痒くなって困った。腕が固定されていて掻くことは出来ないし、動いてはいけないとの指示があるので我慢するしかない。

治療室に入ってから40分間で終了した。担当の医師からは「明日からはグッと時間が短縮されますよ」とのこと。

看護師から明日以降の治療スケジュールと注意点などの説明を受ける。お風呂に入っても良いが線が消えないようになのか、身体はゴシゴシと洗わずに、入浴剤の使用は不可。温泉も不可。皮膚に影響があるらしくて化粧品や薬の軟膏の類も医師の確認を取ることとのこと。

希に、オシッコが出し難くなったり、便秘などがあったり、逆に下痢したりがあるかもしれないと云う。

その他にも注意事項を聞いてから、今度はX線と心電図をとる。今日の治療はここまで、明日からは、毎回20分程度の陽子線照射だけだと云う。何だか時間を持て余しそうだなぁ。