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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2017-12-14-Thursday 何だかなぁ〜

12日放送の「何でも鑑定団」を見ていて

何だかなぁ〜と感じた。

12日(火)21:00〜テレビ東京系列で放送している「開運!何でも鑑定団」は大好きな番組で、録画までして毎週欠かさずに見ている番組であるが・・・、

最近、とても気になることがある。

それは、出品されたモノの値段に対することである。

骨董品には興味が無いから、陶器などの値段に関しては良く分からないので、高額の評価がされても「へぇ〜そんな値段なんだぁ〜」としか思わないのだが・・・。

12日の放送で「鉄人28号」のブリキ玩具が出品されていた。これに鑑定士の北原照久氏が付けた値段が何と400万円であった。

一般販売ではなく、景品として25体ほどしか生産されていない貴重な代物であるとのことだが・・・、

私もコレクターのハシクレであるから、希少価値のモノに高額の値段が付くのは十分に理解しているつもりだ。しかしだ・・・。

たかだか50年程前のおもちゃである。この世に25体しかなくて状態が良いとしてもだ、それが400万円はないだろう。

出品者は30万円+自身が身に着けていた7万円で買ったロレックスの時計で購入したと云う。

せいぜい付けたとしても、その倍の70万円が限度であろう。

一体誰が、こんなモノに400万円も支払って購入すると云うのだろうか?

確かに、コレクターの中には、これが欲しいとなったら、いくらでも出すと云う狂人的な人も居るには居るが・・・。世界には酔狂なブリキ玩具収集家の大金持ちがいるかもしれないが・・・

値段を付けた北原氏本人がこれを400万円で買うと云うなら、まだ話は理解出来るが・・・。ただ値段をつけるだけなら・・・。

以前にこの番組を見た時に、おもちゃの鑑定士が出品された玩具に付けた超高額な値段に対して、絵画の鑑定士が「訳が分からない、私なら絶対に買わないが・・・」とつぶやいていたのを見ている。普通の鑑定士の感覚なら、それが当然だと私でも思った。

北原氏はコレクターとしては尊敬している人物である。しかし、この値段の付け方には疑問が残ると言わざるを得ない。

北原氏自身が大量に所持しているブリキ玩具の世界全体の底上げを狙って、高額な値段を付けているのかと勘繰ってしまう。

このブリキの鉄人28号は、世に1品しかない手作りのモノとは違って、25体とはいえ機械で生産されたモノである。それを400万円はないだろう。

出品者は独身者であったから、相続問題と云うのはないのかもしれないが、もしも、出品者が既婚者で子供も居た場合、出品者亡くなった際の相続税を払う段階で、税務署が「何でも鑑定団」の鑑定結果を根拠にして、この鉄人28号の価値が400万円であると認定したらどうするのだろうか?私が遺族だったらフザケルナ!と言いたいところである。

400万円で売れる市場と購入者が実際に存在しているなら良いが、北原氏の思惑だけで、この値段を付けたのだとしたら、逆に罪作りな鑑定なのではないだろうか?

こんな値段を付けていたら、番組の信用が損なわれてしまうと感じるのである。

特に玩具とスポーツ関係品の値段がオカシイと感じている。大好きな番組だけに、正当な値段を表示してもらいたいと思うものである。