それは、センター試験の時期についてである。
冬の嵐の季節にセンター試験を実施するのは何故なんだろう?
雪国と雪が降らない地域とでは、著しいハンディがある。
会場に時間通りに到着できるかどうかと言うのは、精神的なストレスが尋常ではないだろうと思う。
誰か、人権派の弁護士が、不平等であると国を訴えても良いんじゃないかと思うくらいだ。
特に今年は、雪の少ない地域でも雪が降ったから、少しは真剣に考えるかもしれないが・・・。
この時期の試験日を改めない理由のひとつに、日本人特有の「根性論」があるんじゃぁないだろうか?と考えている。
私が小中学生時代には、巨人の星、あしたのジョー、アタックナンバーワンなど男女を問わずにスポ根漫画が大流行りであった。
「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」とか何とか言って、試練を与えて這い上がって来た者を後継者にするみたいなテーマが多かったように思う。
どうも、日本人のメンタリティーにはこの種の根性論が合っていたのだろう。
その影響がいまだに抜けていないような気がする。
試験日にも、この困難をくぐり抜けてみろ!みたいなメンタリティがあるのかもしれない。
箱根駅伝が持て囃されるのも、その類なのかも・・・。
日本人は、何かをやる時に、苦しみながらやることを良しとする傾向が強い。楽しみながらやることに対して嫌悪感と云うか嫉妬みたいな感情があるのかもしれない。
しかしだ。
毎年毎年、この時期に冬の嵐で苦しむ受験生のニュースを見る度に、もっと良い季節にやってやれば良いのにと思うのは私だけなのだろうか?