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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2018-01-17-Wednesday 公的保険適用

癌の「粒子線治療」について、今年4月から、

「前立腺癌」と「頭頸部(とうけいぶ)の癌の一部」に公的医療保険を適用すると云うニュースである。

今日、厚労相の諮問機関である「中央社会保険医療協議会」で了承されたという。

私が、去年の9月初旬〜10月末(51日間)に「前立腺癌」の治療で受けた「陽子線治療」は、この粒子線治療のひとつである。

粒子線治療とは、原子核を加速器で光速の70%程度(60〜80%)にまでに加速させ、癌細胞に対してピンポイントで照射し癌細胞だけを殺すという治療法で、治療時間も1回20分程度と短時間で済むし痛みも全く無い。副作用や後遺症が少いのも特徴である。

使用する原子核が、水素イオンなら「陽子線」、炭素イオンなら「重粒子線」という2種類がある。

私が治療した「前立腺癌」は、粒子線治療を受ける患者数が年間1700人で、最も多いのだという。

「粒子線治療」は先進医療に指定されており、治療の一部(検査代や入院費など)にしか公的保険が使えなくて、費用が約300万円と高額なのが難点であった。

2016年にも保険適用が検討されたが「他の治療法に比べて優位性が認められない」として見送られた経緯があったのだという。

今回の公的保険適用認定には、最新の治療実績やデータを踏まえた結果が評価されて対象となったという。

私の治療データも、提供することにサインをしているから、たぶんこの実績報告の中に入っているのであろうと思う。

この治療を希望しながらも費用的な面で断念していた患者に取っては朗報であろう。

私の治療データが少しは役に立ったかと思うと嬉しいことである。

ただ、治療設備が北海道には札幌に2ヵ所しかない。

治療時間が1日1回20分程度で、身体への負担がほとんど無いから、札幌近郊の患者なら仕事の合間の通院でも治療が可能なのである。

ただし、陽子線治療は継続して30回の照射が必要なので、帯広のような遠隔地では通院治療は難しい、まだまだ距離的・時間的な問題が残っている。