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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2018-07-03-Tuesday マジックの難しさ

マジック・ミュージアムに2日(月)の午前中に

隣町の小学校の一クラス9名の生徒と付き添いの教諭3名の計12名の予約が入った。

かなり前から予約をしてくれて、その後も何度も確認の電話や手紙まで頂いていた。1時間位の見学で、その内20分ほどの実演もやって欲しいと云う依頼である。

それくらいは普通の依頼であるからお安いご用であるのだが、気になるのは小学生と云うことだけだ。

マジックは、人間の心理面の習性を活用している演目が多い。多用するのは「先入観」であり「思い込み」である。

先入観に凝り固まった人と云うのは一番マジックをやり易い人種なのである。マジシャンが言葉で軽く誘導するだけで先入観を利用して不思議を演出できるのであるが、まだ先入観と云うものを持っていない世代、特に小学校低学年は、この誘導が効かないから一番扱い難い世代なのである。

また、興味を持つ演目を見つけるのが、これまた難しいのだ。

小学校低学年よりも下の年齢層の幼稚園児だと、モノが出現したり消失したりする単純な演目がウケルのであるが、小学校低学年になるとあまり単純な演目は面白がってくれなくなる。

何らかのヒネリ技が必要になるのである。

今回は、最初にカップ&ボールをやってある程度は興味を持ってもらったと思ったのだが、次のカードマジックはつまらなそうであった。そこでカードマジックは2種類で止めて、スプーン曲げをやったが、これもあまり興味が無さそうである。輪ゴムは、先入観が無いことが見事に発揮されてしまい初めてタネを見破られてしまった。

演じている私自身が一番驚いたのは、サイコロの目を当てるマジックである。これは大人にはあまりウケナイ演目なのだが、これを5回もリクエストされてしまった。よっぽど興味を持ったのだろう。

今後は、マジック・ミュージアムにも小さな子供らが来場するであろうから、今日の実演は私に取ってもとても勉強になった一日であった。

この小学生らが来る直前に、マジック・ミュージアムを訪ねてくれた人がいた。30日の駒大の落語会に来てくれた女性である。ここ数年毎回聞きに来てくれている方だ。無料で落語会を開催してくれていることに感謝しているのでお礼に東京のお菓子を持参した。来年も楽しみにしていると云う。実に嬉しいことである。こういう方が増えてくれたらやりがいがあるというものである。