西日本の広島・岡山県辺りの被害が物凄いことになっている。特に倉敷市真備町の映像を見て驚いた。梅雨の大雨被害なのに台風の被害よりも酷い状況である。町中が冠水し、中心街をボートで救助作業をしている。
「何十年に一度の大雨」と言っていたが、一昨年も昨年も、これよりは酷くはなかったが、同じ様な被害があった。何だか今後もこのような被害が日本全国の各地で増えそうな気がする。
梅雨の大雨で、80人以上が死亡するなんて・・・。
真備町は大きな2本の河川に挟まれた天井川(昔の小学校の社会の教科書に載っていたが、川の水面が住宅街よりも高く、堤防で水を防いでいる場所)の地域だと云う。堤防が決壊したら、低地は水浸しになる。その危険性は50年以上も前から指摘されていたことだ。
ニュース映像を見たら、比較的新しい住宅街の様にも見えた。
人口が増えていたひと昔前なら、いざ知らず、何年も前からデータ的には人口減少社会の到来が言われていた頃に、こんな場所を住宅街として新たに開発したとすると・・・。
川の側の低地や、山間の狭隘な土地を開発して家を建てるのは、災害に遭うリスクが大きいことを認識しなくてはならないだろう。例え土地の値段が多少安くたって、災害に備える費用や、災害に遭った時の被害額は、土地の値段よりもはるかに高くなるのではないだろうか?
水害や土砂崩れに遭って、家の中に泥水が入って来たら、家具は使い物にならないし、ドブ臭い匂いも取れないであろう。
それよりも、生命の危険が大きい。台風の被害でもこんなに大勢は亡くならないのに・・・。
これから、日本には台風が襲ってくる季節である。今回被害を受けた地域が再び台風の被害を受けたら・・・。想像するに恐ろしい。
アルミニューム精製工場が爆発した事故も起こったが、水没したのが原因らしい。状況を考えると、東日本大震災時の福島第一原発事故と原因が似ている。今回の工場爆発は規模の小さい原発事故と云う感じがする。
原発ではないから放射能の拡散が無かったが、爆風の被害は大きかったようだ。それでも恐ろしい。
根本的な解決は、人が住むのに適さない場所は捨てて、安全な場所に移住することだ。これは国が率先してやらなければならない。国には国民の安全を守る責任があるはずだ。
政治家も官僚も、クッダラナイことに税金を使っている場合じゃないぞ。