会わなくなってからもうかれこれ、23年ほどにもなろうか?
帯広出身の藍染作家の角敏憲さんである。
平成5年に父の一周忌のお返しの品物として小さな「藍染の額」を百五十個ほど製作してもらった。全部1点物の作品である。
1周忌法要を行う前に、坂本ビルの6階でこの「藍染額」の展覧会を開催し、1周忌にお呼びする方々に案内状を出して、全作品を観てもらい自分の気に入った額を指定してもらって、1周忌法要の際に、その指定された額をお渡しすると云う趣向であった。
とても好評であった。
地元帯広市出身の藍染作家の応援をしたいと考えたのだが、父の一周忌の後、しばらくは会社にも顔を出していたのだが、その内に帯広を離れてしまい、以来ずっと音信不通であった。
突然の訪問であったが、実兄が亡くなったので・・・と、千葉から久し振りに帯広に戻って来たのだと云う。
私の癌のことを同級生から聞き、顔を出して不義理を詫びたかったのだと云う。
角さんも数年前に不整脈で死にかけたと云う。お互いに年を取ったねと昔話に花を咲かせて、マジック・ミュージアムも見学してもらったのであった。