75歳であると云う。
全身癌と本人は言っていたが、先にみつかった乳癌が全身に転移したのかもしれない。
2004年に乳がんが発覚し、翌年右乳房の全摘出手術を受けた。
乳房の摘出手術を受けた後は、手術や抗癌剤の投与などの治療は受けずに、鹿児島の「UMSオンコロジークリニック」で「四次元ピンポイント照射療法」という、放射線治療の一種を受けていたと云う。
「癌に放射線を立体的に当てる『三次元照射』に、呼吸による位置変化を追跡する時間軸を加えたのが『四次元ピンポイント照射療法』。癌細胞だけを狙い撃ちし正常な細胞を傷つけることが少ないため、体の負担も軽く済むといわれている。
私が北海道大学病院で受けた「陽子線治療」に似ている療法である。
術後の生活にも支障が少ないから、いわゆるクオリティ・オブ・ライフが過ごせる。
樹木希林の言葉で「死は誰にでも訪れるものだが、癌と云うのは有難い。事故などでいきなり死ぬよりも己の死期を考えながら過ごせる・・・云々」と云う様なことを言っていた。
私も同感である。
彼女の様に達観して、余生を過ごしたいものである。