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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2018-10-17-Wednesday 地面師

東京五反田の土地を舞台にした詐欺事件

の容疑者が逮捕されたと云うニュース。

東京都品川区五反田の土地を購入しようとした積水ハウスが偽の地主に成りすました奴に騙されて約55億円の詐欺被害に遭った事件で、16日、警視庁は、土地所有者の女性になりすました職業不詳の羽毛田正美容疑者(63)ら数人を偽造有印私文書行使などの疑いで逮捕した。

土地は、品川区西五反田にある約2千平方メートルの旅館の跡地。積水ハウスはマンション建設用地を取得するため2017年4月、仲介業者を介して所有者を名乗る女から土地を買い取る契約を締結。同年6月にかけて計63億円を支払った。

しかし土地の所有権移転登記をしようとしたところ、所有者側の提出書類が偽造と判明。登記申請は法務局に却下され、所有者を名乗る女とは連絡が取れなくなった。

積水ハウスは留保金をのぞく約55億5千万円を実質被害として特別損失に計上し、警視庁に刑事告訴。同庁は女を羽毛田容疑者と特定するとともに、取引に関わった関係者の事情聴取などを進めていた。

積水ハウスの社外監査役・社外取締役でつくる委員会がまとめた報告書によると、営業担当者が仲介業者に取引を持ちかけられ、約1カ月後には土地の購入を会社として決断し契約。

その後、土地の所有者本人を名乗る人物から契約を否定する内容証明郵便が届き、グループ内からも取引の信用性に疑義を示す情報が寄せられたが、深く考慮されないまま代金の残金49億円の支払いをしていた。

学生時代に大好きで全作品を読破した高木彬光の小説に「白昼の死角」というのがあるが、その作品中に「地面師」の手口が出てきたと記憶している。確か時代設定が終戦直後の混乱期ではなかったろうか? それが、情報化時代の現代でもこんな詐欺事件が起こるんだなぁとビックリした。

本人確認をすれば簡単に防げる詐欺だと思うんだがなぁ〜・・・。

100億円以上の価値のある、多くの業者が獲得を狙っていた土地を35%割引きで購入出来ると思って、契約を焦ったのだろうなぁ〜。

しかし、犯人だって、契約時に顔を晒している訳だし、すぐに捕まるのは分かっていたろうに・・・。

これは、背後に裏で糸を操っている頭の良い、悪い奴が居るんだろうなぁ〜。

早く全容解明をして欲しい。セキスイハウスの様な大会社が何故、こんな程度の低い詐欺に引っ掛かったのか「マジック」を研究する者の一人として「人は何故騙されるのか?」を詳しく知りたいのである。