速いもので、今日は、その四十九日法要だ。
図らずも令和の初日である。
法要を営んだ北海道ホテルの担当者からは「令和最初の法要です」と言われたが、別段企図したわけではまったくない。偶然だが、今日がちょうど四十九日目なのである。
義母の兄弟姉妹たちも皆が高齢になっており、身体の具合もあちらこちらに不具合が生じているようで、急に出席が叶わなくなった人もいる。
妻は、明るい性格だった義母に合わせて明るく送ってあげたいと言う。余興に私にマジックを演じてくれと言うのである。
親類だけのこじんまりとした会であるから、まぁ、それも良いであろう。
法要が終わった後で、お墓に行って納骨をした。
その瞬間だけ雨がパラパラと降って来て、さも、お別れを演出してくれたようであった。
東京から出席した義姉を空港まで送って行き、これで一区切りがついた。