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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2019-10-15-Tuesday 台風被害

台風19号が去って被害状況が少しずつ判明してきたが、

いやはや、想像していた以上に物凄い被害である。

メディアに依って犠牲者数にバラつきがあるものの70名以上もの方が犠牲になったという。

河川の氾濫が52河川にも及び、氾濫箇所は73ヵ所にもなったというから驚きだ。100年に一度の台風を超えたというが・・・、地球温暖化で、台風が今後ますます大型化するであろうから、もはや100年に一度なんて言っていられなくなるだろう。

被害が広範囲に及んでいるから、被害状況の全容は未だ掴めていないようだが、ニュース解説などでは、少しずつ分析が始まっているようだ。

驚いたのは、多摩川が氾濫した二子玉川や武蔵小杉などの都会の被害である。特に武蔵小杉は、近年、大人気の住宅街で住み易い街として脚光を浴びていた場所である。そこの新しく開発されたばかりの22階建てと47階建てのタワーマンションが被害に遭ったのだから・・・。

どちらのマンションも地下に変電設備機械が設置されており、浸水に依って変電装置が故障し停電が発生したという。

タワーマンションは地震の時の停電ならば、自家発電装置か蓄電装置で24時間くらいは公共部分の電気が供給されるのだと云う。電気の供給源である東電が電気を送りだすまでの応急的対応が可能と云う触れ込みであった。

武蔵小杉は、海からの津波の心配はなさそうな場所であるが、河川の氾濫の浸水にまでは気が回らなかったようである。

この武蔵小杉の再開発されたマンションは、工場跡地に建てられたと云うが、それ以前は一帯が沼地であったと云う。

地名に、沢、沼、谷、池、田などが付く所は、もともと低地であるのだから浸水被害に遭い易い場所なのである。マンションだからといって立地場所の過去を調べずに購入するのはリスクが伴うということだろう。

東日本大震災の際に、福島第一原発が停止してしまったのは地下の発電装置が、津波に依る浸水で故障したからだったが・・・。

武蔵小杉のマンションの設計者は、多摩川が氾濫することを全く想定していなかったのであろうなぁ〜。

高層マンションが停電に弱いことはこれまでの大きな地震で明らかになっている。停電したら、エレベータも停まるし、水道もポンプが止まるから水も使えなくなる。自家発電装置が有効な24時間以内に停電が復旧しなければ生活の基本が機能しない。

先の台風15号に依る停電は、強風で電柱がたくさん倒れた千葉の一地域だけであったが、これは機械の故障と云うよりは送電網の破壊に依るものであった。この復旧には1ヶ月以上もの時間が掛かったし、まだ完全には復旧もしていなかった。

今後は、台風が大型化すると予想されているのであるから、その強風被害に備えるには、送電網の確保が必要だ。

大雨の対策には、浸水被害に備える必要があるだろう。行政に堤防を高くして欲しいと言ったところで、時間も金も掛かるからそう簡単には出来ないだろう。ハザードマップで浸水が予想される場所のマンションは、もはや地下に電気系統の機械を設置してはまずいだろう。

地階や半地階や、今回は二子玉川ではマンション1階の住民が亡くなったから1階でも危険が及ぶ。

早速、我が社も我が家も、ハザードマップを確認し、対策が取れているのか検証をした。

我が社は、かなり以前に、地階にあった変電装置を地上に上げてあるし、暖房のボイラーも屋上に上げた。この移動をさせるのには、かなりな費用が掛かったのだが、多くのテナントさんの営業に影響を与えないようにビル会社がやっておかなければならない仕事であると思っている。

去年の北海道のブラックアウト後に、自家発電装置も購入してある。自分の身は自分で守らなければならないのは基本中の基本だ。

ビル会社というのも、火事に備えての防火、地震や台風に備えての防災を日頃から考えてやっておかなければならない。

それでも、今回の台風19号のように予想を遥かに上回る大型のものに直撃されたら・・・。

なんとも暮らし難い地球になったもんだ・・・。