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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2019-10-27-Sunday 東京2

滅多に上京もしなくなったから・・・、

一度上京したら、色んなことを詰め込みたくなる。

私のマジックの師匠であった故ジミー忍師の長男の駒田一さんがミュージカル俳優として活躍されている。

私は、ミュージカルや劇、寄席などを生で観ることが大好きだ。東京で時間があったら、いつも観劇することにしているが・・・。

今回は、帝国劇場で、松本幸四郎改め松本白鸚さんが主演するミュージカル「ラ・マンチャの男」に駒田一さんが準主役の従者・サンチョの役で出演している。

1969年に日本初演以来、今回が五十周年の記念公演にあたると云う。

つい先日、松本白鸚が1300回の主演を達成したとニュースで報じられていたが、今日27日は、その記念公演の千秋楽なのである。

二人分のチケットを購入して、東京に居るやはり観劇が大好きな次女を誘って観に行ったのである。

以前にラ・マンチャの男を帝国劇場で観た時には、駒田一さんはまだ「床屋」の役であったし、アルドンザ役は幸四郎の娘の松たか子さんであった。2009年からサンチョ役になったと云うから、10数年振りに観ることになる。

初めて「ラ・マンチャの男」を観た時には、哲学的でストーリー展開を理解するのが少し難しかったことを覚えている。

主役の松本幸四郎(当時)が、作者である「セルバンテス」、自らをキホーテと妄想する「アロンソ・キハーナ」、主人公である「ドン・キホーテ」の三役を演じ分ける難解な三重構成になっているからだ。

ボーッとして観ていると、この三者がゴッチャになってしまう。集中して観なければならないミュージカルなのである。

音楽がまた良い!特に「見果てぬ夢」は岩谷時子の訳詞も素晴らしい!ずっと耳に残る名曲である。

千秋楽と云うのは、一種独特の雰囲気がある。最後のカーテンコールはなかなか収まらない。松本白鸚も何度目かの登場で、英語で「見果てぬ夢」を歌った。これが聞けただけでも得をした気分である。

終演後に、以前6月に来た時にはまだ工事中であった「東京ミッドタウン日比谷」ビルを見学に行った。

貸しビル業のオーナーとしては、事業規模はまるで差があり過ぎて参考にもならないが、それでも東京の傾向を肌で感じてみたいと思ったのである。日比谷は映画や観劇の多いエンターテインメントの街である。帝国劇場、日生劇場、宝塚劇場などがあり、映画館も多い。ミッドタウンの中にもシネマコンプレックスがある。

しかし・・・、東京と云う大都会であっても、もはや物販の商売は難しいように感じた。モノを見る人はいても、買う人は見掛けなかった。

飲食や娯楽の場所にしか客がいない。

大都会の東京ですらこれであるから、これからの帯広のような地方都市はいったいどうしたら良いのであろうか?

私は、エンターテインメントに注目しているのだが、今回はそのヒントも掴めなかったのであった。