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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2020-05-21-Thursday 鎖国

99.9%のマイナス!

昨日のニュースを聞いて、予想していたとはいえ、少々驚いた。

4月の訪日外国人客数が前年同月より99・9%減の2900人だった。と云うニュースである。ちなみに前年は約292,700人だったそうだ。

この下げ幅は3月の93・0%よりも拡大し、今の調査方法となった1964年1月以来、最大を更新したと云う。

3月、4月と続けての大幅な減少である。

日本からの出国者も激減していて、4月は前年同月より99・8%減の3900人で、3月の同85・9%減から下げ幅が拡大したと云うから、まさしく鎖国状態である。

外国人観光客を目当てにしていた宿泊業や観光業は痛手なんてもんではないだろう。死活問題である。

ましてや、今年は夏に東京オリンピックが開催される予定であったから、外国人観光客が増えるとの予想を立てて、東京都内ではホテル建設ラッシュであった。その目論見が大きく崩れたのだ。

外国人観光客の減少だけではない。国内でも緊急事態宣言で移動の制限や外出自粛で旅行なんて出来る雰囲気じゃぁないから、日本全国全ての宿泊業、観光業が大打撃を受けている。

何度もこのブログに書いているが、日本人は自粛となると少し過剰に反応し過ぎなのではないのだろうか?

日本人の国民性で、自粛してくださいというお願いが効果を上げているのも世界的にみたら特異なことではあるが・・・、リミッターがいきなり振り切れるような「右倣え」は嫌いだなぁ〜。

自粛自警団みたいな連中が、「隣組」みたいな密告やら告発やらをして、自粛をしない人を「非国民」のように扱うのは如何なものだろうか。

自粛ってのはあくまでも自発的なものである。昨日のニュースで芸能人が沖縄のリゾート地に行ったとかで、メディアでも名前を公表していたが、この風潮はとても気持ちが悪い。

お願い事を受け入れないからといって、集団でリンチをするというのは第二次世界大戦に突入した時の日本の雰囲気に類似しているのではないだろうか?

感染症と人類との闘いは、昔から人間の宿命であろう。

過去の状況を鑑みたら、いずれも発生時には大パニックになるが、やがて、感染者が増えて、集団免疫を獲得すれば収束をしている。

今日はどこそこで、感染者が何人出たと感染者が悪いかのようなメディアの報道であるが、感染者数が増えた方が、収束は早まるのだ。ただし、死亡者数を増やしてはパニックが治まらない。医療崩壊が起こらない緩やかなスピードで軽症者や無症状の感染者を増やした方が良いのではないだろうか?

北海道の非常事態宣言は今日も解除が見送られた。結局、北海道が一番早くに宣言して、一番最後まで続いていることになる。もともと北海道の企業は基盤が脆弱なところが多いのだから、スズメの涙ほどの補助金をもらっても、体力的に、もう限界に来ていると思う。これ以上自粛が続いたらバタバタと倒産する会社が出るだろう。

また、倒産しないまでも、これをキッカケに廃業する会社もたくさん出るだろうなぁ〜。

マスクの着用や、換気、手洗いの励行をしても、ソーシャル・ディスタンスは止めた方が良いと思う。

ソーシャル・ディスタンスは、深層心理的にはトラウマになって人間の文化を破壊してしまう危険な考え方であると思うよ。