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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2020-06-27-Saturday ポストコロナ禍の世界

コロナウィルスが収束した後の世界はどんな状態になるのだろうか?

毎日暇で仕方ないから、そんなことばかり考えている。

今回の新型コロナウィルス禍は、歴史の針を10年は進めるであろう。

4年前に当選したアメリカのトランプ大統領に代表される「自国優先主義」が、イギリスにも伝播してEUからの離脱を決めたが、この自国第一の考え方は、コロナ禍でかなり加速をしたであろう。

EUも、国境の見えない壁を高く伸ばし、ドイツやフランスは、コロナに苦しむイタリアやスペインには手を差し伸べずに、まずは自国の対策を優先させた。これは当然のことであろう。

もしもドイツのメルケル首相が自国のドイツ国民よりも先にイタリア国民に救済の手を差し伸べたとしたならば、確実に暴動が起こったであろう。まずは国民の声を聞かなければならないのだから民主主義とはそういうものなのだ。自分に余裕が無いのに他者に親切にすることは出来ない。独裁者の一声で何でも出来るどこかの国とは体制が大きく異なるのだ。

そういったことなどからして、グローバリゼーションの幻想が崩れてしまって、グローバル社会はかなり縮小され、ナショナリズムが台頭するのではなかろうか。

一早くコロナ禍を終息させた中国(発表が正しければだが)は、後から感染が広がった国々に対して覇権を強めているが、オーストラリアはかなり反発をしているし、警戒を強めている国も多いであろう。一見すると中国の一人勝ちにも見えるが、しかし、漏れ伝わってくる情報では、中国国民の共産党政府に対する不満はかなり高まっているようにも感じる。中国が香港の支配を急ぐ背景には、逆に、香港で暴動が起きてしまうと、中国本土にも広がりかねないとの恐怖心の裏返しなのかもしれない。

アメリカでも、警察官の黒人殺害事件を契機にした暴動やデモによってトランプ再選には黄信号が灯り始めた。北朝鮮が何とか注目して欲しいと暴走を繰り返しているが、中国もアメリカも自国のことに手一杯になって他国に干渉している余裕がないのかもしれない。そうなると怖いのは金正恩の暴走である。自棄のヤンパチになって日本にミサイルを撃ち込む可能性も少なからずあるのではないかと心配する。

日本は、そんな中で、感染者数も死亡者数も非常に少なく抑えられているのに、感染症学者らの意見を過剰に聞き過ぎて、自粛を緩和出来ずに、ズルズルと経済も文化もスポーツも破壊し続けている。

感染が拡大している世界に同調して「赤信号、世界中、皆で渡れば怖くない」とでも言うつもりなのだろうか?

これだけ、世界とは異なっているのに・・・。