何回目かは書かないでおこう。
天気は昨日の夕方から降り始めた雨がまだ降り続いていて、朝の気温は10℃ほどしかない。天気予報では最高気温が15℃にしかならないと云うから涼しいを通リ越して寒い。
昨日の最高気温が32℃であったから、1日でいきなり17℃も下がるのは、いくらなんでも急激過ぎる変化である。
雨模様では外出する気にもならないが、誕生日だから映画にでも行くかとなった。だが、見たい映画は上映していない。
新聞の映画紹介記事によると、邦画の「糸」は、帯広柏葉高校の先輩である中島みゆきの曲をモチーフにした内容だと云うし、主演の菅田将暉が働くチーズ工房「NEEDS」は、かつて私が運営に参加した幕別町のオーベルジュ・コム二の隣に建っているチーズ工場であるし、撮影は帯広市内や幕別町で行われたらしいから話のタネに見ておこうかと云うことになった。
映画館は混んでいた。
コロナ禍でレジャーの選択肢が極端に減っている中で、映画は換気も良いし、席は横並びだし、会話はしないし、更に1席ずつ間隔を空けて座らせているしで、コロナ感染の可能性は低いと云うことで、皆も安心して観に来ているのであろう。地元でのロケ映画ということもあるのだろう50名位は入場していた。
映画「糸」での舞台になったは、北海道・東京・沖縄・シンガポールと多彩であるが、肝心の北海道では、ロケをしたはずの帯広市や幕別町の名前は一切出てこなかった。北海道で出てきた地名は、美瑛、札幌、函館だけであった。
チーズ工房「NEEDS」の在る場所は本当は帯広市の隣町の幕別町なのだが、設定では美瑛町ということになっていたのである。
何故なんだろう?設定を美瑛町にする必要性ってあったのかなぁ〜。
それに、相変わらず北海道の距離感の描き方は滅茶苦茶であったなぁ〜。
菅田将暉が美瑛町から自動車で函館まで小松菜奈を追っかけて2回も行く場面があるのだが、この距離感はどう考えても2〜3時間の距離感にしか描いていない。実際はノンストップで走っても6〜7時間は優に掛かる距離なのになぁ〜・・・。
丘陵地帯の美瑛町として描くよりも、広大な十勝平野として描いた方が東京や沖縄やシンガポールとの対比が際立って良かったのになぁ〜。
てっきり、帯広育ちの中島みゆきの曲がモチーフだから、十勝でロケをしたのだと思い込んでいたので、なんだか肩透かしをされたような感じがしたのであった。
人の「縁」を描いた映画なのであるが、場面展開が超早過ぎて、エピソードだけを羅列したかの様な印象である。人間心理の深みの表現が少々足りなかったと感じた。
帰宅してから、NHKの大河ドラマ「麒麟が来る」の久々の再開を見て、更にTBSの日曜劇場「半沢直樹」を見た。
3種類の異なる演出のドラマを観て、色々な演出や演技の仕方があるものだなぁ〜と感心!
コロナ禍なんかでエンターテインメントの火を消すようなことがあってはならないと感じた1日であった。