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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-04-08-Thursday 落語家

落語が好きで・・・

昔は、古今亭志ん朝や桂三枝(現:文枝)のCDを車に載せて、運転しながら聞いていたものだ。

「観光カリスマ」に任命されてからは、地方に講演行く時にはCDプレーヤーに落語を入れて持ち歩いていた。あんまり落語ばかり聞いていたからなのか広島市で講演した時には主催の人から「貴方の話し方は落語家みたいだね」と言われたこともあるほどだ。

落語が好きになったのは、父の影響である。小学生の低学年の時に、帯広市民会館に落語家数名が来て落語会があったのだが、それに連れて行かれたのである。未だに覚えているが、その時の出演者は、「山のあなあな貴方もう寝ましょうよ」の三遊亭歌奴(圓歌)、「NHKお笑い三人組」の三遊亭小金馬(金馬)、当時売り出し中の古今亭志ん朝など等、錚々たる面々であった。

特に志ん朝のテンポの良い語り口を聞いてすっかり落語ファンになったのだった。

小学3年生の時に、父に東京に連れて行ってもらった時には、落語好きな父は浅草演芸ホールと上野の鈴本演芸場をハシゴして落語を聞いたのだった。市民会館の広い会場と小さな寄席の雰囲気の違いに驚き、いわゆる「色物」の芸人も寄席に出演することを知って寄席が大好きになったのだった。

大学生の時には、池袋に住んでいたこともあって池袋演芸場には足繁く通ったものである。新宿の末広亭にも良く顔を出した。

当時、四天王と云われた志ん朝、円楽、談志、月の家円鏡(橘家圓蔵)も生で聞いているし、柳家小さん、三遊亭圓生も生で聞いている。

志ん朝の大ファンであった私は、当時は立川談志があまり好きではなかった。談志の「首提灯」を観たが、落語は上手いし(侍に首を刎ねられた町人の首が歩く度にズレる)パントマイムが秀逸だったのだが、落語本題よりも落語の前段にしゃべる「まくら」が長過ぎて・・・、もっと落語が聞きたいのになぁ・・・と思ったのであった。

談志が亡くなってからも、彼の著作を読んだのだが何だかとても理屈っぽく感じて、あまり好きにはなれなかったのだ・・・が、

このコロナ禍の自粛生活で、読む本が増えに増えているから、竹書房の「立川談志のまくらコレクション」を買って読んだのである。今読むとこの談志の「まくら」これがなかなか面白いのである。すぐに読み終えてしまい、次を購入したのだった。

亡くなってから好きになっても仕方がない。もう生では見られないのだから・・・。

もっと早くに好きになれば良かったと悔やまれる。

最近は、落語本体よりも「まくら」が気になって、竹書房で出版している「まくら」を集めた落語家の文庫本を読んで楽しんでいる。