朝の犬の散歩の時に玄関前のインターロッキングの中にあるマンホールのところに蟻が巣を作って細かい砂が表面に出ているのを見つけた。
蟻の巣退治の薬を買って来たので撒こうかと思ったのだが、そのマンホールのところのインターロッキングが盛り上がっているのが気になった。
21年前に敷いたインターロッキングなのであるが、施工業者の腕がイマイチだったのだろうか、マンホールよりもインターロッキングの方が2㎝ほども上に飛び出ていて、冬の除雪の際に雪を押して除雪する用具が引っ掛かってしまうのである。
この20年間、毎年毎年、冬になって除雪作業をする時には気になって気になって仕方がないのだが、春になって雪が融けてしまうとスッカリ忘れてしまうのであった。
そうだ!どうせ今日は暇だから自分で直してやろう!と思い立ったのである。
水道のホースを引っ張って来て、水を勢い良く噴射してインターロッキングとマンホールの間の土を除去してから、その隙間に薄い鉄の板とくぎ抜きの薄い平な方を差し込んでインターロッキングを少しずつ動かしてから上に持ち上げて外した。
我が家のインターロッキングの形状は長方形ではなくて、雷型と云うのか波型と云うのかガタガタの形をしているから互いにしっかりロックされているので、なかなか外すことが出来ない。
かなり苦労してマンホールの周りを10個ほど外した。
最初は下に敷いてある砂の量が多過ぎて浮いているのが原因かと思っていたのだが、マンホールの周りに巻いてある水色の厚さ1㎜ほどの塩ビ製の防水幕の上にインターロッキングが乗っかっていたのであった。1㎜ほどの厚さといえども縦ならばかなり固いのである。
施工業者がこの塩ビを切断した高さが下に敷いていた砂の量よりも高かったのでその塩ビの高さの分だけ浮き上がっていたのであった。砂の量の問題ではなかったのだ。物置からカッターを持って来て塩ビを切断して高さを調整した。
ホームセンターで買って来た細かいセメント用の乾燥砂を補充してヘラで高さをならす。
一旦外したインターロッキングを元に戻し始めたのであったが・・・。
元々そこにあったはずのモノなのに元に戻そうと思ってもキッチリとは収まらないのである。オッカシイナァ〜。
何度やってみても収まらない。
ヨクヨク見てみたならば、施工業者がマンホールの円の形に合わせてキッチリと丸くカットしなければならないはずのインターロッキングの形がキチンとした円型にはなっていないから収まらなかったのである。
インターロッキングを丸くカットしなければならないはずなのに円よりもむしろ直線に近くなっているから、その直線箇所がマンホールの縁に引っ掛かって浮いているようだ。
原因は砂の量と塩ビだけではなかった。
物置から金槌を持って来て、先が尖がっている方でインターロッキングを叩いて丸型に削ることにした。これにはやたらと時間が掛かった。
少しずつしか削ることが出来ないのである。まるで石工になったみたいである。前屈みになってず〜っと同じ姿勢で座ってひたすら削り続けた。
午前9時の作業開始時は晴れていた。昼食の30分間だけ休憩したが、途中で小雨はパラつくし風は強くなってくるしで合計7時間も掛かって午後の4時半にようやく何とか全部が収まってくれた。
腰も足も腕も激しく痛くなってしまったし、何よりもマジシャンの繊細な手指が荒れてしまったではないか。
やっぱりこう云う作業はプロに任せるべきであった。素人が戯れでやれるような代物ではなかった。
でもなぁ〜、今は連休中だから業者も休みだしなぁ〜、歩く場所の玄関前のインターロッキングを外したままにはしておけないしなぁ〜。
この全身の筋肉痛を解消するには、マッサージに行かなければならないだろうなぁ〜。
こりゃぁ〜却って高くついてしまったかなぁ〜?