ニュース映像で、近所の人が撮影した土石流のリアルな映像を見て驚いた。
歩く人の姿が散見されたからだ。こんな状況で現場近くに居ることが驚きである。避難警報は出ていなかったのであろうか?
水の威力は凄まじいが、土石流はそれに土砂や樹木などが混じっているから、巻き込まれたら、水だけよりもよっぽど怖い。
日本の国土は山が多く平な場所が少ない。そこに1億3千万人もの人が暮らしているのであるから、どうしても山を切り開いた傾斜地に家を建てる必要があったのは理解出来るのだが・・・。
日本で3番目に広い十勝平野のど真ん中の、見渡す限り真っ平らな場所である帯広市で生まれ育ったから、傾斜地に暮らす人たちの苦労はまったく実感出来ない。
港町や山間部の傾斜地等に、旅行などで訪れたりした時には、毎日毎日、こんな坂道を昇り降りして、狭い敷地に工夫して家を建てているのを見て感心するとともに、私は、こう云う場所ではとても暮らせないなぁとの感想を持つのが常である。
自動車の運転が好きではないから、あの狭く急峻な坂道での運転にはまったく自信が無いし、自転車でもかえって辛そうである。
若いうちならばまだしもだが、還暦過ぎて体力がなくなってきた身としては、坂道の多い場所にはとても住みたくない。
今回の土石流も、上から土砂が流れ落ちてきたのであるから、もともとそこに住んでいた人にとっては、引っ越すくらいしか防ぎ様がないのかもしれない。
函館近くの福島町でヒグマに襲われて亡くなった人がいると云うニュースも流れた。
災害が起こる度に思うことであるが、人は災害の起こる可能性が低い場所に集中して暮らし、人が住むのに適さないような場所は動植物の場所にするような棲み分けをした方が良いのではないだろうか?