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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-07-29-Thursday 伐採

会社の駐車場に植えてあるエゾヤマモミジの樹が

朽ちてきたので11日に伐採した。

1994年11月に退店した店子のおでん屋「弁慶」の建物を壊した跡地に、95年4月に植えた樹である。

「弁慶」の建物は祖父の勝が昭和8年頃に建てた木造の貸家で、店子の鈴木さんは当初板金屋であった。終戦後におでん屋を始めたが、おでん屋の跡を継いだ三男の孝昌氏が10番地にビルを建てて移転したので古い建物を取り壊して駐車場にしたのである。殺風景であったから、ランドマークになる様な大きな樹を中央部に植樹したいと考えて、造園家に依頼して大きくて形の良いエゾヤマモミジを移植したのである。

紅葉であるから、夏は葉は青く、秋になると赤くなってくる。冬に葉が落ちると電飾イルミネーションを付ける。四季を通して変化を楽しめるように考えたのであった。

山からの移植と植樹を造園家に、花壇の土台造りを建設会社に依頼した。どちらも青年会議所のメンバーであった。

専門家同士で打ち合わせをしっかりやって植樹して欲しいと依頼したのであったが・・・。

この両社はまったく相談なしで植樹をしてしまったのであった。

建設会社の人は、樹の周りをコンクリートでガッチリと固めてしまったのである。

ド素人の私でも、樹をコンクリートで固めるなんて愚行はしない。根に水が届かなくなってしまうからだ。そんなことは誰でも解ることであろうに。

あぁ、それなのに・・・。

「何故、造園家と相談しないでコンクリートで固めたんだ!」と怒ってももう後の祭りであった。急遽、コンクリートを剥がせる場所は剥がして水が浸透するように少しは工事をやり直したのであったが・・・。

案の定、水が十分に根に届かずに徐々に樹が枯れだしてしまったのであった。

最初は形の良かった樹が、枝が枯れ始めて危険になったので半分を切って形が悪くなってしまった。それでも樹は強い。半分だけでも生き残っていたのに・・・。

7月の初旬に樹の根本にポッカリと大きな穴が開いているのを見つけた。かなり大きな穴である。造園家に診てもらったら強風で倒れる危険性があると言うので、とても残念であるが根元から伐採することにしたのである。

伐採してみたら、樹の中央部分がスポンジ状のスカスカになっていた。移植してから26年間しかもたなかった。だが、大きな事故が起こる前に伐採して良かったとも思う。

移植時に土台を造った建設屋は、施主に何の相談もなく独善的に、勝手に仕事をしてしまう癖があったようだ。後に、務めていた建設会社で、施主の意向をまったく聞かずに勝手に工事をして大きなトラブルになり、会社をクビになってしまったのであった。

やはり、事前の打ち合わせというのは重要なことであるなぁ〜。改めてそう感じたのであった。