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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-11-04-Thursday マジック・ナポレオンズ

二人組のマジシャン「ナポレオンズ」の

おしゃべり担当で背の低い方、頭が360度回転する「あったまグルグル」で首が回る方の役のパルト小石さんが亡くなった。69歳であった。

小石さんは2019年10月に急性リンパ性白血病を発症して入院、臍帯血移植などの治療を受けたが、その後も入退院を繰り返した。今年9月9日に肺炎で緊急入院し、10月26日に亡くなった。

奥さんの下田結花さんは、小石さんとは、同じ専修大学マジック同好会の先輩後輩の仲、しかし、7歳違いであるから学生時期に一緒に活動していたわけではなかったが1983年に結婚した。

私と奥さんの下田結花さんとは、学生時代に駒澤大学、専修大学、千葉大学、東京大学、東京女子大学、工学院大学などで結成した「マークル」と云う団体で合同のマジックショーを開催したことがある。

学生時代の結花さんの妖艶なチャイナドレス姿で演じる銀のボールが空中を動き回るマジック「ゾンビボール」の演技が印象に残っている。

結花さんはブログで「自然昏睡で眠ったまま静かに逝きました。生前、ナポレオンズのパルト小石こと、小石至誠に頂きました皆様の思い、皆様の祈り、そしてご厚情に心から深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました」と結んでいた。

小石さんは、専修大学のマジック同好会で出会ったボナ植木さんとナポレオンズを結成し1977年にデビュー。ギャグをとりいれた軽妙なマジック&トークで人気を集め、テレビでも活躍。『笑点』の演芸コーナーでも親しまれ、お茶の間からも愛されたコンビだった。ネタばらしをしながら行う「空中浮遊」も定番。「師匠である初代引田天功が教えてくれた唯一の手品」という小石さんの口上がお約束ゴトだった。

演芸評論家の高山和久氏は「正統派マジックからトークを交えたマジックに転身。コミックマジックは伊藤一葉、マギー司郎らが挙げられるが、コミックマジックコンビはナポレオンズが最初で元祖だといわれている。腕があるからマジックが面白い。クオリティーが高いから、仕掛けがあるのに不思議さを感じる。小石さんのトークなくしてナポレオンズはありえなかっただろう」と話している。

まだ69歳と云う若さ。世界のマジック界でも活躍していただけに、日本のマジック界としても惜しい人を失ってしまった。

相方のボナ植木さんは、コロナ禍でここ2年間は小石さんと会っていなかったと言うが、今後はどうするのであろうかなぁ〜?