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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-03-29-Tuesday 感覚の不思議

コロナ禍の生活で、

何が困るかって言うと、時間と記憶の感覚が麻痺してしまうことである。

これまでは記憶力の良さを自慢にしていたのに、コロナ禍になってからは、物忘れがとても酷くなっている。

最初は年のせいかなぁと思っていたのだが、どうも原因はそれだけではなさそうな感じがするのである。

緊急事態宣言が発出されていた期間は自宅に引き籠り気味であったから、曜日の感覚が完全に狂ってしまっていた。

毎日、午後の同じ時間帯に「鬼平犯科帳」や「水戸黄門」などの時代劇ばかりを見ていたが、ほとんどが勧善懲悪で一話完結のワンパターンの内容ばかりであるので頭の中に物語の印象がまったく残らないのである。観終わった後には内容をほとんど憶えていないのだ。しかも月〜金曜日まで毎日毎日同じ時間帯に同じ番組を見ているから、あれっ!今日はいったい何曜日だったのかなぁ〜と分からなくなってしまうのである。

私は、記憶をする時には、何か他のモノと関連付けるとしっかりと記憶が残る質なのであるが、ただボヤ〜と何気なく見ていたりすると記憶にはほとんど残らない質でもある。

現在、私の脳みその中では、テレビ番組と曜日を関連付けているのは、火曜日の「開運!なんでも鑑定団」、水曜日の「シャーロック・ホームズの冒険」、日曜日の「そこまで言って委員会NP」ぐらいしかないのである。

だから、毎日毎日同じ時間に同じ番組を見ていると、曜日が分からなくなってしまうのである。

記憶の引き出しに仕舞うには、イベント等と関連付けて憶えるようにしているが、そのイベントもこの2年間はコロナ禍でほとんど中止になってしまっているから、記憶との関連付けがまるで出来ていないのだ。

あの出来事は、去年のことだったかなぁ〜、それとも一昨年のことだったかなぁ〜すらも分からなくなってしまっている。

この2年間はイベントらしいイベントもほとんどなかったし、外に飲食に行く機会もめっきり減ってしまって、日々の暮らしにまったく刺激がないのである。日々に何らかの特筆するような出来事が無いと、記憶そのものが曖昧になってしまっているのだ。

こうなると、時間の感覚も段々と変になってきた。

何だか、毎日毎日がただダラダラと同じことを繰り返しているように感じて、アレッ確かこれさっきもやったよなぁ〜と思ったら、それが昨日のことであったり、あれをやらなきゃならないと思っていたら、もうすでにやり終えていた等ということが増えてきたのである。

頭脳明晰な筈の私でさえこうなのだから・・・。

認知症気味のお年寄り達は、いったいどのようになっているのであろうか?

コロナ禍は人間を「馬鹿」にしてしまうかもしれない。

それに、2年以上もイベントが無い状態だと、人間の「ヤル気」も奪ってしまうことになるだろう。他ならぬ私がその状態に陥っている。

たかが風邪みたいな病気に対して、こんなに過剰な対応を2年以上も続けていて、経済だけではなく人間らしい生き方も奪っている。

もう取り返しは利かないポイント オブ ノーリターンを過ぎてしまった感じがする。