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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-06-20-Monday 「論壇」ビルディング協会

2022年6月20日十勝毎日新聞「論壇」掲載記事

「帯広ビルディング協会」

来年で設立50周年を迎える「帯広ビルディング協会」は今年度をもって解散することになった。最後の事業として、6月7日に日本地震予知学会会長の長尾年恭氏を招聘(しょうへい)して、講演会「発生が危惧される十勝沖超巨大地震~アルマゲドン地震とは何か~」を坂本ビルにて開催した。

3月16日には福島県沖でマグニチュード7.4、震度6強の大地震が起きたばかり。本州中部以西では南海トラフ地震の発生が迫っているとも言われている。しかし地震学者によれば、実は十勝沖地震の方が巨大かつ切迫性が高いのだという。

1968年の十勝沖地震のとき、私は帯広小学校の5年生であった。授業中に発生し、グラウンドに避難する際には校舎のレンガ煙突が崩れた大きな地震であったが、これは相撲でいえば関脇クラスなのだそう。今度発生する地震は横綱クラスの巨大なものであるらしい。普段から防災意識を高めておけば慌てずにすむが、地震に関しては非科学的な情報が氾濫しているのも事実。正しい知識で備えるべく、科学的データ解析による地震予知研究の第一人者である長尾氏を招聘した。講演内容は勝毎が詳しく紹介するからここではビル協の歴史を記しておこう。

帯広ビルディング協会は、帯広にもビルが建ち並び始めた1973(昭和48)年1月12日に、長谷川信次(ローヤルプラザ)、坂本圭司(サニーデパート)、上野一雄(クラウン)、伊谷健一(伊谷)、長谷川政吉(はせ川)の5氏が発起人となって設立準備会を立ち上げ、同年1月26日にクラウンビル内のセブンで17社(丸善・河野園・帯広ステーション・二条・窪田・にしぶち・帯広中央・あらや)が加盟して設立総会を開催。会長に長谷川信次、副会長に坂本圭司・上野一雄、理事に伊谷健一・谷川啓一(オリエンタル)・野村耕一(野村)・奥山繁明(奥山)、監事に長谷川政吉・横田直蔵(銀座)の各氏が選出され、防災・保守・管理・設備等の情報交換、公害対策、石油等の共同購入、各種法令の勉強会、親睦などを目的として発足した。

最大時は37社(いせき・ソネ・ぜんりん・帯広経済センター・パレス・ヨークセントラル・宮本・こせき・石川屋・郷・鈴木・グリーン・立川・ウエスト・かじの・曽我・井上・KM・立花・浜商事)が加盟したが、会員数の減少が続き、2008年の公益法人制度改革施行時点では17社に、現在は9社にまで減少した。一般社団法人化することを断念、予算を使い切った時点で解散をすることを決議したのであった。