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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-08-06-Saturday 正論バカ

正論をいかにもと云う雰囲気で述べるバカがいる。

正論は読んで字の如く「正しい論」であるのだから本来はケチの付け様が無いのであるが、正論をとうとうと述べるのも時と場合によると思う。

正論をとうとうと述べる人ってのは、「正しい意見を述べてる私ってカッコイイ!」と自分に酔っているだけの人なんじゃないのだろうか? 

確かに、正論だから間違ってはいない。しかし世の中には「合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)」と云う用語だってある。ひとつつひとつの意見は正しくても、それらが集合すれば全体としては誤った方向になると云う意味である。

中心街活性化などの議論においては度々使われる用語なので、私も良く使用するのだが、解りやすく例を挙げると「個人が通信販売などで安くモノを買う行為は個人としては家計を助ける行為であるのだから、個人的には正しい行為であると言える。が、帯広の様な地方都市において、そこの住民の大多数が同様の購買行為をしたならば地元の店舗ではモノが売れなくなってその店舗が潰れてしまう。そうなるとその街の経済は、通信販売の本社を置く東京などの中央にお金が流失してしまい。地元ではお金が回らなくなって地元の経済が疲弊し、やがて街が衰退していく」と云うようなケースである。

このコロナ禍において、正論しか言わない専門家や政治家は、自分の立場は守れるのかもしれないが、社会を破壊する行為を行っているという自覚がないのであろうなぁ。

このまま過剰なコロナへの対応を続けることは日本の社会活動を破壊してしまうと思う。(すでにかなり破壊されているが・・・)

この8月14・15日に開催予定である「帯広平原まつり」においても大きな混乱が生じている。

政治家の言う事もバラバラ、専門家の言う事もバラバラ。政府が統一的な見解を言わないままだから、各地の自治体やまつりの主催者の見解もバラバラになっている。

以前から「指定感染症の2類相当にしたままで、各種の緩和政策をやったところで金と労力を無駄遣いさせて、日本中に混乱を撒き散らすだけなのだから、5類に下げてインフルエンザ同様の扱いにしろよ!」と散々に述べて来たのだが・・・。

全国各地では「軽い風邪の症状同様のコロナ感染者数が増加している」のに、感染者は2類相当の10日間の隔離、濃厚接触者は5日間の隔離みたいな実態と乖離したバカなことを続けている。

ただでさえ、この3年に及ぶコロナ禍で人員整理を余儀なくされてきた職種では、そう簡単に人員増加など出来るものではない。ましてや、いつまた緊急事態宣言発令みたいな事態でも起きたら、せっかく雇った人を再度解雇しなければならなくなる怖さがつきまとう。

経営者は、先にも進めず、後にも下がれず、宙ぶらりん。しかも全て自己判断の自己責任ときている。

政治家も専門家も自分の保身しか考えていない奴等ばかりである。

この社会の大混乱は明らかに人災である。