東京千代田区の如水会館で、今年4月30日にお亡くなりになった「島田晴夫師を偲ぶ会」が、日本奇術協会の主催で開催される。
アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス在住の島田晴夫師が、2018年10月29日にマジック・ミュージアムを訪問してくれた。
その際に北海道新聞社と十勝毎日新聞社の記者を前にして「自分が引退したらこのマジック・ミュージアムに自分の道具や衣装や資料などの全てを寄贈する」と宣言されたのである。
マジック・ミュージアムの目玉に、何かひとつでも島田師の道具を寄贈していただけたら嬉しいなぁと思っていただけだったのに「全てを寄贈する」なんて突然言い出すものだから一番驚いたのは私であった。
どんな展示の仕方をしたら良いのか。どんなモノがあるのか等などを確認する為に、NHK札幌放送局のアナウンサーの古谷敏郎さんと二人でロサンゼルスの島田晴夫邸を2019年の2月17~20日まで訪問したのであった。
憧れのマジシャンである島田晴夫師のご自宅に泊めていただくだけでも光栄で興奮のあまり身体が震えたものであった。
師の生い立ちからこれまでの人生を詳しくインタビューした。なにせ4日間ビッシリと生活を共にしたのであるから、余すところなくお話をタップリと聞くことが出来た。
この貴重な話を、私が自分一人だけのモノにしてしまうのは、あまりにもモッタイナイ。帰国後にこのインタビューをひとつの文章にまとめたのであった。
この物語がなかなかの出来映えになったので、十勝毎日新聞社に掛け合って「世界一のマジシャン 島田晴夫物語」として3月27日~4月17日までの間に全14話の連載記事として掲載してもらうことになったのであった。
この連載記事を冊子状にまとめたモノを、今回の「島田晴夫師を偲ぶ会」の主催者である日本奇術協会のケン正木会長からの依頼で、来客者全員100名に、配布することになったのである。130部を製作して送付した。
ロサンゼルス在住のキーリー島田夫人にも報告をしたら、夫人もとても喜んでくれた。彼女も来日して偲ぶ会に出席をする。
島田晴夫師の恩に少しでも報いることが出来るのならばこんな嬉しいことはない。