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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-10-21-Friday マジック・ミュージアム移転?

現在、マジック・ミュージアムを北海道内の

とある観光施設に移転させる交渉を行っている最中である。

私が尊敬する世界一のマジシャンの島田晴夫師の遺品も、この施設で引き受けてもらえないかという打診をしている。

島田晴夫師は生前に、生まれた国である日本国内に「島田晴夫マジック記念館」の様なモノを作りたいと切望されていた。2018年10月29日には私が創った「マジック・ミュージアム」を見学にロサンゼルスからわざわざ駆けつけてくれた。

マジック・ミュージアムを見学した島田師は、私が依頼してもいなかったのに、「引退後に自分の全ての道具や衣装や資料などをここに寄贈する」と取材に来ていた複数社の新聞記者を前に公に宣言されたのである。それを聞いて一番驚いたのは私であった。

島田師の希望を叶えるべく、2019年2月17~20日までロサンゼルスの島田晴夫師邸を訪れて、寄贈を受けるモノを見せてもらったり、相応しい展示の仕方を提案する為に、師の生い立ちをインタビューした。

このインタビューを元にして、十勝毎日新聞社で「世界一のマジシャン 島田晴夫物語」を執筆して14回にわたって連載した。

今回の「島田晴夫師を偲ぶ会」においても、この連載を冊子状にしたものを出席者全員に配布したのであった。

2019年12月頃から世界中を混乱に陥れ、現在までもまだ続いている「コロナ禍」が始まった。世界中のエンターテインメントが打撃を受けた。私の運営する「マジック・ミュージアム」も例外ではなく。閉館を余儀なくされる事態となってしまったのである。

そんな中で、今年4月下旬にキーリー夫人から島田晴夫師が入院したとの連絡が入った。かなり危険な状態だと言う。

そうしたら、島田晴夫師本人から私に直接電話が入った。

「マジック・ミュージアム」に「島田晴夫コーナー」を作る約束のことが気になっている様子であった。この北海道の観光施設への移転話を始めた件を師に伝えた。そして島田晴夫師は4月30日に81歳の生涯を閉じられたのである。

島田師の生きておられる間に、この話をまとめたかったのであるが叶わなかった。

あれから約半年、島田師の未亡人となったキーリー夫人が「島田晴夫師を偲ぶ会」に出席するため等などの用事で来日する。この機会に、この施設にもご招待して現地を見学してもらっいたかったのである。

キーリー夫人もスケジュールを調整してくれて、現地をご案内することは出来た。後は、キーリー夫人とこの観光施設との間で、交渉を進めてもらうことになる。英語が堪能なこの施設の担当者は、30年前にラスベガスに在住しており、リビエラホテルのスプラッシュでの島田晴夫師の演技を生で何度も見て感激したという。実際に師の舞台を見ている担当者が居るのは心強い。

私の「マジック・ミュージアム」の移転交渉とはあくまでも別案件であるが、なんとか両方ともうまく話がまとまって、日本唯一の「マジック・ミュージアム」が世界的な施設へと発展してほしいと願っている。