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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-10-20-Thursday 島田キーリー夫人

世界一のマジシャン島田晴夫師が、今年4月30日に81歳で亡くなった。

亡くなる4年前の2018年10月29日に「マジック・ミュージアム」を訪問して「現役を引退したら、自分の道具・衣装・資料などの全てをマジック・ミュージアムに寄贈する」と複数の新聞社の記者を前に宣言されたのであった。

しかし、2019年12月から世界中を混乱に陥れた「コロナ禍」によって、私のマジック・ミュージアムの運営は厳しくなってしまった。

島田師との約束を果たせぬままに、今年4月30日に島田師は逝去されてしまった。

ロサンゼルスの病院に入院された島田晴夫師とはお亡くなりになる直前まで、電話で何度も会話を続けていたのだが最終結論を出せぬまま亡くなられたのであった。

今回、17日に東京で「島田晴夫師を偲ぶ会」が日本奇術協会の主催で開催されることになりキーリー夫人も来日されることになった。

私も島田氏との責任を果たすべく、今後の事についてキーリー夫人とこの機会に話をしなければならないと考えた。

キーリー夫人は、16日に来日し2週間ほど日本に滞在する予定であると言う。事前に何度もメールでスケジュールの調整を行った結果、19・20日の2日間だけ北海道に来てもらうことになったのである。

今、北海道内のとある観光企業に、私の「マジック・ミュージアム」の展示品の全てを無償で寄贈して、そこに「マジック・ミュージアム」を移転する計画を進めている最中である。

帯広市への寄贈を拒絶されてから、観光資源にもなる日本唯一の蒐集品を十勝の外に出したくはなかったから、いろいろな伝手を探ったのであったが、残念ながら十勝管内で探すのは難しかった。十勝の観光業者はアンテナがあまりにも低過ぎる。

仕方がないので、次に各方面に向かって寄贈を働きかけた結果、北海道内のこの企業のオーナーが関心を示して、今年1月に視察に訪れてくれたのである。

その企業は私の会社よりも遥かに大きな観光企業であるから、マジック界にとっても将来展望が開ける可能性が拡がるであろう。

そこに「島田晴夫コーナー」を造ることが出来るならば島田晴夫師との約束も果たせるであろうと考えて、島田師の生前にもその企業と話を進めていることは伝えてあった。

ただ、現在に至るも、まだ完全に移転の条件がすべて整ったわけではない。

しかし、今回のキーリー夫人来日の機会を逃してしまうと、ロサンゼルスと北海道との距離感をメールだけで埋めることは難しくなってしまうと考えた。

来日しているキーリー夫人に現地を視察してもらいたかったのである。

交渉相手の企業にその旨を話したら、キーリー夫人をご招待してくれると言う。

キーリー夫人も(島田氏の故郷である日本国内の)「マジック・ミュージアム」に「島田晴夫コーナー」を設置することは実現させたい夢でもあるから、是非とも行きたいと言う。私は今月初旬に一度、現地見学をしている。

キーリー夫人にはスケジュール調整をして忙しい中を来道してもらい、私も同伴したのであった。