ルスツリゾートを運営する加森観光㈱の依頼を受けた「札幌通運」の作業員6名が、午前9:30にマジック・ミュージアムに到着した。
まずは、トラックから梱包用の段ボール、ビニールのプチプチの緩衝材、テープ等などを降ろして、3階に運び込む。これら梱包用の用具だけでも、物凄い量である。ミュージアムの隣の空き室を、とりあえずの梱包を済ませた段ボール箱などの一時置き場にすることにした。マジック・ミュージアム内に置くと狭くなって作業が出来なくなってしまうからだ。
事前に展示物を写真に撮ってある。この写真のままルスツリゾートに運び込み、また同じ様に並べる作業をする。
早速に梱包作業が始まった。
新聞記者が取材に訪れた。移転のことを記事にしたいと言うので、暗い話じゃなくて明るい未来の希望のある話を書いて欲しいと注文をつけた。以前に載った記事は、何だか私が落ちぶれて蒐集品を手放すみたいな書き方をしていたから腹立たしかったのである。無料ですべてを寄付するのにあの書き方はないだろうに・・・
6人が「トランプの壁」、「書籍」、「パネル」、「マネキン人形」などに分かれて作業を開始した。
さすがプロ集団である。テキパキと梱包をしていく。
2007年から9年も掛けてコツコツと一人で展示作業をやった場所が、みるまに段ボールの山へと変わっていく。
近くで見ていると何だか辛くなるので、事務所のモニターで見ることにした。
これから約1週間、朝9:00~17:00までこの作業を続けるという。それでも全部は終わらないかも・・・と作業リーダーが言っていた。
日を追うごとに寂しさがつのりそうである。