明日7日から開始されるが、帯広での見学が、もう最後となると見学希望者が殺到した。
正式には先月末で閉館したのであるが、移転開始まではまだ見られるだろうとの申し出なのである。
最後であるからすべて引き受けて開けることにしたのであった。
そんな中で、今日の15時に、私の兄弟姉妹の家族が見学をしたいと言う。私が小学6年生の頃からコツコツと54年間に渡って蒐集していた姿をずっと見ていた兄弟姉妹であるから、最後の最後に家族に観てもらうことにしたのであった。
花束なんぞをくれたりしたものだから、思わず感涙しそうになってしまった。
やはり、出て来る言葉は「良くもまぁ、これだけ集めたね」「他所に持って行くのはモッタイナイね」「タダで上げちゃうなんて随分と太っ腹だね・・・」「寂しくないかい?」などであった。
しかし、長年掛けて苦労して一ヵ所に集めたモノを、バラバラにして売ってしまうのでは、マジック界にとっては大損失である。後人に私の夢を託してマジック界に貢献したいのである。お金の問題ではないのだ。
ルスツリゾートならそれが可能であると判断したのである。未練は断ち切った。
それでも蒐集品が手元から離れる私の淋しい気持ちを察してくれたのか、観終わった後で、兄弟たちが食事に誘ってくれたのであった。
日曜日であるから街中の店は休みの店が多いが、馴染みの店が特別に開けてくれた。兄弟姉妹の家族だけで貸し切って、マジック・ミュージアム最後の晩餐と洒落込んだのであった。