物品を梱包する作業を札幌通運の作業員6人がかりで7日からやっているが、やっぱりプロ集団である。
私が一人で9年間も掛けてコツコツと展示した4万5千点もの物品を6人がかりとはいえ、今日までで90%ほどを梱包し終えたのである。
明日の午前中には作業を終える予定であるという。
凄いスピードである。さすがプロ集団と感服した。
梱包作業をじっと眺めていたら、新聞社から取材の依頼が入った。
これだけの情熱と年月とお金を掛けたマジック・ミュージアムを手元から離すことの寂しさを取材したいという意向のようなのであるが・・・。
私としては、むしろサッパリとした感覚なのである。
心残りがあるとしたならば、せっかく蒐集して帯広に「日本唯一の手品の博物館」を作ったのであるから、地元の帯広の観光資源として活用させたかったという思いが強かったことくらいであろうか。しかし、それも、帯広市からの素っ気ない対応によって、その未練が奇麗サッパリと無くなったからむしろサバサバした感覚になったようである。
ルスツリゾートに移転させた方が、マジック道具などを寄贈してくれた方々の遺志にも報いることになると思うのである。
日本のマジック界の発展にも寄与できるのではないかと思う様になってきた。
マジックに対する夢が、むしろ拡がった様に感じている。