「異次元」ってどう云う意味なんだ?
今、我々が暮らしている世界が三次元なのだから、異次元ってことは三次元ではない世界と云うことなのだろうなぁ。 四次元がどんな世界かは観念的で科学者にしか分からないから、国民がまだしも理解できる二次元の世界観ならば「紙切れ一枚」で済ますということになりはすまいか?
これでも「異次元」だよなぁ~。
どうも岸田首相の言葉は軽くて意味不明な言葉が多い。
それとも政治家連中が、少子化の大問題にようやく今頃気が付いたから、これまでの少子化対策とは異なる対策を打つということなのかなぁ~?
いずれにしろ、遅過ぎる。
民間人の私でさえ、40年前の1992年に「帯広市百年の未来」というレポートで少子化対策の重要性を説いているというのに・・・。
少子化対策は時間を要する事業である。今日生まれた子供が結婚(必須条件ではないが)して子供を産むまでに最低でも20年くらいは年月を要するからだ。
それだけに、早目早目に対策を打つ必要があったのに、いったい今まで政治家連中は何をやっていたのであろうか?
少子高齢化の大問題は、戦後の人口増加時とはあらゆるもののベクトルが逆向きになることである。
人口が増えることを前提として組み立ててきた政策が、人口が減っていく時代にあっては成り立たないどころか「悪政」になってしまうのである。
帯広市を例にしても、街を広げ過ぎてしまったことの弊害が、これから顕著に出てくる。
上下水道、ガス、電気などの社会インフラも拡げ過ぎてしまった。
インフラは造ってお終いではない。維持補修するランニングコストが必要なのである。受益者負担で新しく造ったインフラの使用料にランニングコストを紛れ込ませて維持しているが、人口が減るということは、そのコストを負担する人も減るということである。
人口密集地の新興住宅街と別な新興住宅地との間には、巨大な空間地が存在している。この空間地分の費用負担はやがて為政者側にも重く圧し掛かってくるだろう。
今年の大雪を例にしても、こんなに広い空間を満足に除雪することなど、人手不足、予算不足、機械不足で不可能である。
40年前に「コンパクトシティ構想」を説いたのであったが、誰も見向きもしなかった。
今頃、どんなに有効な少子化対策を打ったところで、その効果が表れるのは、2023年に生まれた子供たちが最速で働けるようになるにしても2043年頃からである。その子供たちが次の世代の子供を産むためには更に5~10年以上の年月が必要だろう。
それくらい長期間が必要なことなのに、今頃「異次元の少子化対策」?
ちゃんちゃらオカシイ!