コロナ禍での緊急事態宣言が発出されていた頃、ずっと自宅で引き籠っていた時にテレビで時代劇ばかりを見ていた。
特に、中村吉右衛門主演の鬼平犯科帳が好きだった。
火付盗賊改方長官の長谷川平蔵が犯罪者を取り締まるのであるが、その強盗することを「はたらき」とか「おつとめ」とか、いわゆる隠語で呼んでいた。
どうやらこれは池波正太郎が作ったとされる造語であるらしいが、その隠語の中に「本格」の盗賊と云うのがあった。
盗みに入った家が破滅するほどは盗まないこと、強姦行為をせぬこと、むやみに人を殺さぬことを原則とする盗賊団のことを「本格」の盗賊と呼んだのだ。情報収集をする引き込み役が、狙った商家に年単位での長い奉公をして家主の信頼を得るなどして、その後に犯罪に及ぶのであるが、これは非常に気の長い「おつとめ」になる。
一方で、十分な準備なども無しに急造の計画で盗む事を「急ぎばたらき」と呼び、上記の三原則を守らぬ暴力窃盗のことを「畜生ばたらき」と呼んでいた。
昨日書いたブログの、最近の強盗はさしずめこの「急ぎばたらき」だし、狛江市の犯罪では死者を出してしまったから、さしずめ「畜生ばたらき」であろう。犯罪なのだから「本格」ならば良いと言うつもりはまったくないが、昔も今も、窃盗と強盗では罪の重さがまるで違う。
金に困って泥棒をするのは江戸時代でも現代でも一緒だが、自分でやるのと、親玉に操られてやるのとで、犯罪者側の罪の意識に重い、軽いがあるのだろうか?
軽い気持ちで犯罪を犯しているとしたら、とんでもないことである。
現代の鬼平に登場願って、一刻も早く親玉を捕まえてほしいものである。
今日のニュースでは、この親玉は「ルフィー」とか名乗っていて、どうやらフィリピンからスマホで闇アルバイトの連中に指示を出しているようであるという。
ルフィーとは漫画のワンピースの主人公から拝借した名前であろうが、これまたトンデモナイことだ。
ワンピースのファンは若者が多いのであろうから、ルフィーはこんなずる賢い卑怯者ではないことを知っているだろう。ルフィーを名乗る様なこんな悪い奴は、ワンピースファンなら見逃してはイケナイ!
この自称ルフィーは世界中のワンピースファンを敵に回したことになるのではないだろうか?
やがてルフィーと名乗ったことを後悔する日が近いかも・・・、
ワンピースファンはこのルフィーに関する情報を入手したら、すぐに警察に連絡するべきである。
ネット社会の便利さを仇にしてやろうではないか!