«前の日記(■2023-03-30-Thursday) 最新 次の日記(■2023-04-01-Saturday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-03-31-Friday 留萌線廃止

今日で留萌線の留萌ー石狩沼田間が廃線となる。

留萌は母の実家がある市だ。

母の実家は「大丸洋装店」と「フードセンター」を営業していた。

私が幼い頃には、父が運転する自動車で、家族で夏休みに母の実家に遊びに行っていた。夏休みと言えば留萌での海水浴が我が家の定番行事だったのである。

父方の祖父は、私が生まれる前に亡くなっていたから、おじいちゃんと言えば留萌の母方の祖父のことであった。

母の家は三人娘の女家族であったから、長女である母に初の男の孫である私が生まれた時にはとても喜んだと言う。

随分と可愛がってもらった。スポーツマンだった祖父は野球も大好きで、留萌でグローブを買ってもらって、一緒にキャッチボールをしたことが忘れられない。球技が苦手であった父とはキャッチボールをしたことがなかったから、よけいに嬉しく覚えている。

私は小学1年生の頃から、札幌には国鉄の列車に一人で乗って伯父の家に小遣い稼ぎに行っていた。帯広ー札幌間は根室線に乗れば富良野経由で乗り換え無しで行けたのであるが、留萌に列車で行くには、滝川と深川で2回乗り換えなければ行けなかったのである。

その為にさすがの両親も私が小学5年生になるまでは一人で行かせてくれることはなかった。

チャレンジ精神が旺盛であった私は、列車の乗り換えくらい簡単だと、両親を説き伏せて一人で留萌まで行ったのであった。

しかし・・・、一人で留萌に行ったのはそれ一度切りであった。理由は祖父がすでに亡くなっていたことと、留萌に行っても小学生が一人で遊べるような場所がなくてつまらなかったからである。

そんな昔の思い出がこの廃線のニュースで蘇ってきた。

今回廃線になるのは、深川ー留萌間の約3分の2ほどの深川寄りにある石狩沼田ー留萌間であるという。深川ー石狩沼田の間が残った理由は私には分からない。

ニュースによれば、全国各地から鉄道ファンが留萌に押し寄せているという。普段からこれだけ大勢が乗っていれば廃線にする必要もなかろうになぁ~・・・。

根室線の新得ー富良野間も来年の3月末で廃線になるとのニュースである。

この区間も社会人になってから旭川の土産品の見本市に行く時に利用したことがある。新得で普通列車に乗り換えて富良野、富良野から旭川へと乗ったのだが、線路が曲がっているのか、列車がやたらと横揺れして、つり革が天井にぶつかるのである。列車酔いになって気持ちが悪くなり、以来この区間は乗るのはやめてしまった。後にも先にも、あんなに揺れた列車は初めてであった。

私は鉄道ファンという訳ではないが、なるべく公共交通機関を使うことを心掛けているのだが・・・。

廃線の時以外にも、地元客が普段から利用していれば廃線にはならないのだろうに、いざ廃線となると大勢が駆け付ける。この光景には矛盾と虚しさを感じてしまうなぁ~。