ニュース映像を見ると、中国では除雪作業みたいに、スコップで道路に溜まった大量の砂をかきだしていた。大気中の色が黄色というよりも赤に近い色になって視界がゼロみたいな状態である。中東の砂嵐さながらの風景だ。
その黄砂が、偏西風に乗って、遠く日本にまで飛来するという。
最初にこのニュースを聞いた時には、どうせ十勝は日高山脈が壁となって防いでくれるさと思っていたのであるが、天気予報を見ると、日高山脈を越えて十勝にも飛来するらしいではないか。
一昔前の冬の北海道にはスパイクタイヤが道路のアスファルトを削った粉による粉塵公害というのがあった。
昔は毎年今頃になると、窓ガラスなどの淵に溜まった黒いアスファルトの粉塵を掃除するのが季節の変わり目というか、そろそろ春が来るなぁと感じさせたものであった。
あの粉塵を毎年吸っていたのであるから、北海道人の肺は相当に痛んでいたのではなかろうか?
その粉塵公害が無くなってから、春の空気を清々しく感じるようになっていたのであるが・・・
今回の黄砂飛来は、どれくらいの影響があるのであろうか?
コロナ禍のマスクが外せるかと思っていたのであるが、またしばらくは外を出歩く際にはマスクが必要になるかもしれないなぁ~。
眼はどうやって防ごうか?
目が大きいから、ゴミが入り易い。砂埃は長いまつ毛でも防げない。ゴーグルでも買おうかな?
以前に、地球環境問題を熱心にやっていた頃に、ゴビ砂漠の拡大がテーマになったことがあった。
たしかあの当時は、紙オムツなどに使われている「高吸水ポリマー」を砂に混ぜておけば、雨が降ったら、すぐに蒸発しないで保水するから砂埃が防げるなんていうことを言っていた学者がいたが・・・
砂漠が広がることを一刻も早く防がないとドンドンと加速度的に広がってしまうぞ。
砂埃はかなり深刻な厄介者である。
夜に久し振りに宴会に出席した。コロナ禍が激しい時には、テーブルの目の前に透明アクリル板の衝立があったのであるが、それが取り払われていた。
衝立があると他人の声が聞き取り難かったのであるが、それが無くなると会話がスムーズになった。透明とは言いながらもやっぱり壁は壁である。音が遮断されて聞き取りにくかった。それが無くなっただけでも少し元に戻った感じがする。
宴会終了後は二次会には行かずに、夜にしか開いていない店に寄って、好物のチョコレート(この店でしか売っていない)を買ってタクシーに乗って帰宅した。
しばらく外では飲んでいないからなのか、スナックやバーなどに行って飲むことが、とても面倒臭くなってしまったのである。お酒にも弱くなったのか、あまり飲みたいとは思わなくなってしまったのである。娘たちよりも若いホステスさん相手に酒を飲むというのも虚しく感じるしなぁ、これもコロナ禍の影響なのであろうか?
夜の繁華街では、客引きする女性を多く見かけた。
何だか、コロナ禍前とは雰囲気が変わってしまったように感じる。これも私が年を取ったせいなのかなぁ~。虚しさだけを感じる夜の繁華街であった。