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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-04-19-Wednesday チャットGPT

最近のニュースでやたらと「チャットGPT」と聞こえてくる。

デジタルの方面には疎くて、何のことだかさっぱり分からなかったが、あまりに毎日のように報道されるので、ちょっと調べてみたのだが・・・

「ちゃっとGPT」「Chat Generative Pro-trained Transforme(文章生成モデル)」と云うらしくて「OpenAI」社が開発したモノらしい。

AIを使っているらしいのだが、質問に対して文章で答えてくれるコンピュータらしい。

これを使用すると、論文なども作れるらしい。

だから、学生に使わせることを禁止している大学もあるらしい。記述式の試験問題や卒業論文なども合格点が取れるレベルの解答をするらしいのである。

やたら「らしい」を連発しているが・・・、どうやらAIってのが、もうここまで進んだのか!

ニュース解説では、文章に関わる職業、例えば税理士や司法書士などが淘汰されかねないと危惧していたが・・・。

確かに、定型の文章作成などには有効なのかもしれないが、さすがに小説家の替りにはならないだろうと思っていたらば、なんと、その後で、このちゃっとGPTは小説まで書いてしまうのだという。

AIってのは、過去に人間がコンピュータに入力した膨大な量の情報から、適切なものを抽出して並べ替えて出力するらしい。

どうやら、今回話題となっている「チャットGPT」というのは、「模倣の天才」みたいな機能を持っているようだ。

人間にも「模倣」はある。確かに「真似」というのは芸術には必要でかつとても重要な要素である。

コンピュータが過去の人間が作った作品をつなぎ合わせて、それらしい作品を新たに作ることは得意なのかもしれない。

しかし、それは結局は過去作品の張り合わせ、つなぎ合わせであって、新たな発想の産物とは異なる。との解説でもあったが・・・

でも、人間世界の発明のほとんども、過去の発明の改良であったりするからなぁ~。

人類の画期的な発明ってのは、これまでほんの数%程度のものでしかない。その数%の画期的な発明ってのがAIには可能なのであろうか?

人間の「ひらめき」や「天啓」みたいなものがAIにはあるのであろうかなぁ~。

解説者の学者も同じようなことを言っていたが・・・、

しかし・・・

原始時代の人類の発明ってものから、今日に至るまでの人類の発明が、知識の積み重ねから出たであろうことは明白だ。特に「文字」の発明によって知識の集積(伝承)が格段に進んだ。

しかし、この「AI」の出現によって、「文字」以上の知識の集積が可能になったわけだ。

そうだとすると、いずれ「AI」がまったく新たな発明をするかもしれないなぁと感じたのである。

たしか、人口知能(AI)が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)「シンギュラリティ(Singularity)」が2045年に到来すると予言した学者がいたよなぁ~・・・

でも、何だかこのペースだと、もっともっと早まるような気がするなぁ~。

テスラ社のイーロン・マスク氏らが、この「ちゃっとGPT」の運用を危惧して半年位遅らせるように米政府に進言したと云うニュースも同時期に流されたが、マスク氏は自分の会社でも、同様の機能を持ったAIの開発をするとも言っているのだから、こちらは単に先行したOpenAI社の独占を阻止する為の戦略なのであろうなぁと見透かされる。

私のアナログ的感覚からするとAIのシンギュラリティが実現すると、映画「ターミネーター」みたいな「AI対人類の戦い」の世界になるのじゃないかと危惧しているのだが・・・、

ちゃっとGPTの回答の中には、差別的な発言なども多いという。それは過去の人類が残してきたモノからの抽出なのだから当たり前のことであろう。

例えば、「差別」に関してが社会問題化されてからはまだ数年しか経っていない。まだ現在でもあらゆる差別は残っているし、差別を正当化する人間だってまだまだ大勢いるのが現実である。

AIの回答が過去のデータからの抽出であるのならば、圧倒的に差別のデータの方が多いのであろうから、回答内容も差別的なものになる可能性も大であろう。

知識と感情とは別物である。データから得られる答えだけでは冷酷な機械の範疇を超えられないであろう。

人類の過去(現在も)には、同胞である人間を大量に殺戮してきた歴史がある。

何が良いことで、何が悪いことなのかを判断する能力をAIに持たせない以前に人間社会に拡がって、それに頼ることは甚だ危険であると思う。

AIには「思いやり」なんてものがあるとは思えないからだ。

何だか、かなり「ヤバイ」未来になる感じがするなぁ~。