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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-04-21-Friday 続・ちゃっとGPT

19日のブログに「ちゃっとGPT」のことを書いたら・・・

「AIはしょせん機械であるから、予め暴走を制限するプログラムを入れておけば良い云々」と言う意見をいただいた。

確かに、その意見と似た様なことを言っていた学者先生も居たけれども・・・

私はその意見には否定的な意見を持っている。

機械は悪さをしないとしても、プログラムを作るのは人間である。

人間には「マッドサイエンティスト」もいるし「マッドプログラマー」も存在する。

AIが暴走しない様なプログラムを施したとしても、それを破壊する若しくは解除するプログラミングをウィルスに忍ばせて、世界中にばら撒くという危険性は否定できないだろう。

だからAIに制限を設けても、無駄骨に終わると思っている。

「ちゃっとGPT」にしても、短期間でこれだけ世界中で利用されるようになった。

AIを利用する人間が増えれば増えるほど、データは増える一方である。多くのデータをプログラマーが自分で入力しなくても、利用者が勝手に増やしてくれる。こうなってしまうとデータはアッと言う間に膨大な量になっていく。データが増えれば増える程、ドンドンと正しい解答へと近づいていくことになるだろう。加速度的に能力がUPしていくだろう。

AIが人間の能力を超えるシンギュラリティは2045年どころか来年辺りに達成されてしまうのではないだろうか?

SF小説や映画に描かれてきた「ディストピア」は現実のものになりつつあるのかもしれない。

今のAIの能力で、芸術の分野でも絵画や小説や音楽まで作れるようになっている。

人間の働く場所はドンドンと狭まっていく。

テレビでWBCの野球を見ていたら、ピッチャーの投げる球はホームベース上に四角い枠が出てきて球筋を表記している。走塁のアウトとセーフの判断も微妙な判定はビデオで判定している。もはや審判はいらない寸前だろう。審判はそろそろ機械に取って代わられるかもしれないなぁと感じた。

人間の目はしょっちゅう錯覚を起こすし贔屓目なんてものもあるが、カメラを数ヵ所からの角度に設置して写せば感情などに左右されない正確な判定が出来るからだ。

そうなると、裁判なんてものもAIに判定させるようになるかもしれないなぁ~。

腕利きの弁護士なら無罪で、無能な弁護士なら有罪なんて判決は不公平である。依頼者が金持ちかそうじゃないかに依って判決の重軽が変わるのならばこんな不公平なことはない。判決を金で買うようなものである。

裁判官が下す判決も裁判官の感情などに左右されない方が公平であろう。

何だか、便利だが無味乾燥な世の中になりそうな気がするなぁ。もうすでにその兆候は表れているのではないかと感じる。

少子化で人口が減り、減った人手をカバーするために機械を導入していけば、人間の働き口が無くなる一方である。

工事現場も、農業もほとんど機械化され始めている。自動運転やロボットでの配達などで運転手や配達人も不要になる日は近いだろう。

大企業が機械化を推進して人件費を減らして金を稼いで、国に税金を払う。国はベーシックインカムで働かない国民にも全員に均等に金を配る。その配る金も現金ではなくて電子マネーでマイナンバーに振り込まれる。

行き着く先は、日本から現金が無くなって全て電子マネーだけになり、マイナンバーカード一枚で、買い物、病院の受付から支払い、納税まで全てのことが出来るようになるのではなかろうか。そしてGPSまでカードに組み込ませれば、あらゆることが国に管理される世の中になる。

日本中監視カメラだらけで、GPS付のマイナンバーカードを所持していなければ、買い物も食事も交通機関に乗ることも出来ない。犯罪が減るか、起こしてもすぐに捕まるから警察官も人員削減が可能となる・・・。決まりきった行動しかしないならば、公務員は国家公務員も地方公務員も要らなくなる。

しかし、若い人のなかには、それを便利で、面倒臭くなくて、ポイントが貯まるから良いなどと歓迎する人が多いようにも感じる。

私は、そんな便利さなどいらない。

多少不便な世の中の方がよっぽど暮らしやすい。

ディストピアがもうすぐ現実の物になる。国民はメタバースの世界で、自分のアバターを架空の世界に行かせて、自分はさも体験しているかの様に思い込んでその気になって満足していく。

あぁ、そんな世の中は考えただけでも恐ろしい・・・