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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-04-26-Wednesday 大道芸フェス

大道芸フェスティバルの会議が

十勝毎日新聞社で開催された。私は今年から「相談役」に就任した。

大道芸フェスティバルは毎年8月14~16日(去年から1日減って14・15日の2日間)に開催されていた帯広市の三大まつりのひとつ「帯広平原まつり」のひとつのイベントとして開催されてきた。

元々は「北の屋台」から始まったイベントである。

北の屋台のオープン1周年記念のイベントのひとつとして、2002年8月14・15・16日の平原まつりの期間中に、9丁目の坂本ビル前と北の屋台の広場で大道芸人の「クリスピークリス&キャプテンけーぼー」(現:FunnyBones ファニーボーンズ)のコンビが来て演技した。大道芸人の芸をはじめて見た市民は、それまで、盆踊りなどのマンネリした出し物ばかりに飽きてきていたのであろう。大道芸はものすごく受けたのであった。

帯広市民に大いにうけたものだから、気を良くした彼らは翌年2003年には仲間の大道芸人数組と一緒に来てまつりを更に盛り上げてくれた。

その盛り上がり方を観て十勝毎日新聞社の事業部長が、私の事務所を訪ねて来て、実行委員会組織をつくって、もっと大勢の大道芸人を招聘して「大道芸フェスティバル」を開催したいと申し出てきたのである。

そこで2004年からは、北の屋台から独立した実行員会を組織して大道芸フェスティバルを開催してきた。

しかし・・・

8月14~16日と日程には障害があったのである。

まず、十勝毎日新聞社が毎年13日に開催している「勝毎花火大会」が全国各地から大観衆を集める大事業に発展したために、勝毎の事業部員がそちらに掛かり切りで、大道芸の方に人員を割けないのだ。

また、この時期は「お盆」であるために航空運賃に割引が無いのである。

更に、勝毎花火大会を観に来る観光客が増えたためにホテルが満杯状態で予約が取れなくなってきたし、値段も上がってしまった。

大道芸フェスティバルが大きくなって、招聘する芸人の人数が増えると、その分、交通費、宿泊費、食費などの経費が増大して、実行委員会の台所が苦しくなってきたのである。

企業協賛金を得ようと思っても、勝毎花火大会の方が先に、企業から協賛金を集めてしまうので、大道芸に回ってくる協賛金提供企業はほとんどない。

国や道などからの補助金を活用しながら、これまでなんとかやってきた。

そこにきて、今年の1月末に8丁目の藤丸デパートが閉店したことの影響が大である。

「平原まつり」は本来は「平原通り商店街」主催のお祭りであった。

「盆踊り」などの規模が段々と大きくなってきて、帯広市のおまつりへと広がったのである。

その「平原通り商店街」は西2条本通りの8・9・10・11丁目の4町内会がイベントをそれぞれ企画してきた。そこに8丁目の1区画の半分を占める藤丸が閉店した。藤丸に入居していたテナントには商店街の会員となっていた企業もあった。それらが丸ごと抜けたのである。

「平原通り商店街」の会費収入の約3分の1の収入減になることから、商店街からの補助金はほとんど見込めない状態となっている。

藤丸デパート閉店の影響は人出や商売以外にも「まつり」などのイベントにも大きい。

まつりの時には、藤丸前の広場には屋台が並び、デパートの売り出しで人出も多かった。閉店によって一番困るのは「トイレ」問題である。

藤丸の入り口のシャッターが閉まっていて、店舗内には入ることが出来ないからトイレが使えないのである。

もうひとつ、北電の電気料金の値上げによって、これまで電気を無償で提供してくれた路面店が、今年は電気代が高いから、自分たちで発電機を使って電気を造ってくれとのことらしい。

今日の会議の時点でも、予算の目途は不安定なままである。

「盆おどり」は去年は4~5社しか参加企業がない寂しさであった。その少ない参加企業のひとつが藤丸なのだから、盆踊りの開催だって危機的状況であるだろう。

こんな状況で、本当に平原まつりが開催できるのであろうか?

イベントの在り方自体を再構築する必要があるだろう。