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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-05-22-Monday 行政

帯広市は中心街をどうするつもりなのであろうか?

1月末日に藤丸デパートが閉店し、数日前の新聞では、帯広駅南の長崎屋の直営部門を今年7月に閉店するとの記事が載っていた。

長崎屋のテナントの中には、地元のスーパーマーケットである「フクハラ」や、十勝一の品揃えの大型書店の「喜久屋書店」などが入居している。それらのテナントの動向についてはまだ不明であるらしいが、長崎屋の土地と建物を、地元最大手の建築業の宮坂建設の持ち株会社が購入の交渉をしているという記事内容であった。

長崎屋の駐車場は帯広市の「帯広市民文化ホール」に隣接しており、市はこの駐車場を年間1300万円ほどの賃貸料を払って借りているという。もしも長崎屋が購入されて、建物を取り壊すことにでもなって、この駐車場が使用出来なくなったら・・・、文化ホールの使用者は激減するであろうことは目に見えているのになぁ。

なんだか帯広市役所の対応は他人事みたいなように感じるのだが・・・。

市がイトーヨーカドー跡地に高層マンションを誘致して中心街の住人を増やしたのは良いけれど、その住人の毎日の食事の買い物に不自由させてしまうであろう。街中に棲もうなんて人は、除雪も出来ない老齢者が多いのであろうから、歩いて買い物の出来る範囲に食料品店が無ければ困るであろうに・・・。それとも高層マンションを買うくらいだから、住人は皆金持ちでタクシーで買い物に行くから関係ないのであろうかなぁ~。

藤丸デパートが危機的な状況であることは、数年前から分かっていたことである。北海道唯一の地元資本による百貨店が無くなったら市民生活に大きな支障を来すことは分っていたはずであるし、中心市街地の商店街にとっても大きな痛手になることは、ド素人が考えても分かることである。

事実、「平原まつり」「歩行者天国」「商店会」などの運営に支障が出始めている。これから冬になって雪が降ったら「ロードヒーティング」の費用の負担はいったい誰がするのであろうか?

宮崎県宮崎市の中心街にある昭和20年代に建てられた古いショッピングセンターが廃屋同然になって放置されている様子がテレビのワイドショーで報道されていた。土地や建物の所有者が80名ほども居るのに、その所在が判明しているのは60名ほどしかないらしい。宮崎市役所も法律の壁などを理由に手がつけられない状態になっているようだ。もはや屋根は崩れ落ちて、ショッピングセンターなどという名称で呼べる代物ではなくなっている。そこに80歳の老店主がまだ店を営業している姿も映し出された。

あの状態の店で食品を購入する客が居るのであろうか?

いずれ、全国各地で似た様な状況になるであろうことは目に見えている。

それなのに、行政は見て見ぬふりをしている。

新しく再開発することには熱心だが、こういう古くて、ややこしい物件は知らぬふりを決め込んでいる。首長も自分の任期中に問題が顕在化しないように触らぬ神に祟りなしをやっている。

帯広市だってけっして例外ではない。

米沢市長よ、いったい中心街をどうするつもりなんだ?