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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-07-06-Thursday 変化

3年間に亘るコロナ禍によって

人々の意識と行動に大きな変化が生れたのではなかろうか?

自分自身を顧みると、意識の上の変化では「何事もやたらと面倒臭くなって億劫に感じる」ようになったことだ。

なんだかよく分からないが、とにかく何もやりたくなくなったのだ。倦怠感というか、ダルさというのか、何かスッキリしないものが私の意識にまとわりついているような感じがする。

行動の面の変化では「まったくモノを買わなくなった」。コロナ禍以前はマジックミュージアムの展示品を充実させようとして、毎日ネットで「マジック」「手品」「奇術」「魔術」「魔法」などと検索をしてはモノを購入していたのだが、ミュージアムを閉館して展示品を手放した途端にピタッと購入癖が消失したのだ。まったく買わなくなったのである。

また、活字中毒の私は、活字を読んでいないと落ち着かない。だから、ほとんど毎日の様に書店に行っては本を購入していた。興味のある事が多過ぎるので気になる本は片っ端から購入して読破していた。

読書は慣れてくると読むスピードが段々と速くなってくるので普通の雑誌ならば30分程度で読み終えてしまう。それでも本は読みたいから、最近は値段が安くて分厚い月刊誌の文藝春秋などを買ってきては、端から端までユックリと時間を掛けて読むようにしているのだ。

本の購読料は5分の1~6分の1くらいに減った。

コロナ禍が終焉してきて、外国人が大勢来日し始めて、観光業や飲食業にはかなり客が戻ってきているようには見えるのだが・・・。

洋服も、藤丸百貨店が閉館してしまって買う店が無くなってしまったし、私自身がもう社会から隠居しようと考えているので、背広なんてものが不要になった。ネットで一回ジャケットを買ってみたのだが、カタログでは好みや体型にも合わないので以来買うのを止めた。

収入も減ったから以前のような高価なブランド品なんて買えなくなった。下着やカジュアルウェアならユニクロで十分だし、ダイエットして以前に購入した服を着まわせば良い。

私がこんな具合なんだから、世の中のファッション関係の景気ってのはどうなんだろうか?気になるなぁ~。

つい先日東京に行った際に、娘とお台場のダイバーシティ(ショッピングセンター)の中を見て回ったのだが、客は若者や外国人が多かったが、高級ブランド品の店にはほとんど客はいなかったし、安価でデザインが良い海外のファストファッションのH&MとかZARAなんかには若者客が居た。

ここ30年間の給料が上がっていない状況で、食品や生活必需品の値上がりラッシュの今では、洋服には高い金は出せないであろう。人間は喰わなきゃ生きられない。

バブル時代のTシャツ1枚が1万円以上なんてバカ高いのを買う若者なんてのはごく少数になったのであろうなぁ~。新品を買うよりも中古品を買う人が増えているという。

バブル崩壊後の30年以上停滞を続ける経済に、この3年間のコロナ禍が完全に引導を渡したことになるのかもしれない。

コロナ禍は、コロナウィルスの脅威というよりも、専門家と称する世間知らずの連中が、経済を破壊し、コミュニケーションを破壊して人間の精神をも破壊した。

単なる風邪程度のコロナウィルスの恐怖を誇大に喧伝し、効果の怪しいワクチンを何度も何度も打ちなさいと奨励したり、効果の無いマスク着用を半強制的な義務付けをさせて人の表情を阻害したり、人と人とがコミュニケーションを交わすことを妨害した。

後世の歴史書にはそう書かれることになるであろう。

コロナ禍は人災である。それも取り返しの利かない大災厄である。