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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-07-29-Saturday エスコンフィールド

今日はエスコンフィールドで野球観戦の日である。

札幌の知人から、エスコンフィールド新球場への招待券を2枚頂いたのであるが、そのチケットというのが凄かった!

7月29日(土)14:00試合開始の日本ハムファイターズvsオリックスバッファローズ戦のチケットで、席は一塁側ダッグアウトクラブシート席(docomo CLUB LOUNGE)と印字されてある。

どの辺りの席なのかを頂いてすぐにネットで検索してみたら、ファイターズの選手が試合中に控えている1塁側ダッグアウトのすぐ隣の席で、グランドと同じ高さの目線の席なのである。席のすぐ裏手にはこの席専用のラウンジがあって飲食は無料だし、観客席にも持ち込めるのだと言う。

野球の最高の席はバックネット裏だとず~っと思い込んでいたのだが・・・。

プレーしている選手と同じグランドの高さでプロ野球の試合が観戦出来るということが、いったいどう云うものなのかとの想像が実際に体験するまでは出来なかった・・・。

今年の4月末に完成したばかりのエスコンフィールドは札幌市と千歳市の中間辺りの「北広島市」にある。

帯広からJRの列車に乗って札幌に行く途中の車窓から工事中の球場が見えていた。

4月の末頃にはテレビで新球場完成の様子の特番が組まれていたし、親類が5月の連休に野球観戦に行ってきた様子を聞いたりしていたので期待感は十分に高まっていた。

この時には親類は車で行ったのだが、私は車の運転は嫌いである。公共交通機関がある場所には基本的に公共交通機関を使用して移動をしているので今回もJRで行くことにした。

帯広駅08:03発の特急おおぞら2号に乗って南千歳駅着は10:14。南千歳駅から10:22発の快速エアポート103号に乗り換えて北広島駅着は10:39。所要時間は乗り換えも含めて2時間36分である。

北広島駅を降りて改札口から外を眺めてみたら、駅南側のバス・タクシー乗り場にはすでに長い行列が出来ていた。駅の北側には「エスコンフィールドまで徒歩19分」の案内版がある。夫婦共に列に並ぶことが大嫌いであるし、チケットには開場予定時間は11:00と書いてあったので歩いて行くことにしたのであった。

しかし、これが間違いの元であった。

この日の札幌の最高気温は34.4℃であった。北広島も札幌と同じ様な高気温であったことだろう。炎天下の強烈な日差しの中を、日陰がまったく無い道をしかも上り坂の道を20分以上も歩いてようやく球場まで到達した。

汗かきの私は背中に背負ったリュックサックとシャツのすき間から汗がお尻にまで流れてくる。タオルハンカチも汗でビチャビチャである。手に持った水のペットボトルはすでにお湯になっていた。

正面玄関から中に入ろうと思ってチケットを係員に見せて尋ねたら、このチケットの入口が判らないと言う。一塁側の入り口の方に回って行って聞いて下さいとのこと。

球場の外周りをグルリと回って1塁側の入り口から入場した。

入口の係員にこの席にはどう行ったら良いのかと尋ねたが要領を得ない。このチケットを持つ客への対応をしたことがないのであろう。

ようやくそれらしきエレベータの前に辿り着いて、そのエレベータ前の係員に聞いたらば、このエレベータで地下まで行って下さい。そこがラウンジですと言うので、エレベータに乗って地下まで降りて行った。

エレベータの前に、ようやくネットで調べたラウンジの風景が開けた。開場してから間もなくの時間帯であったのでラウンジにはまだほとんど観客は来て居ない。

喉がカラカラだったので、無料だというラウンジでまずはビールをもらい。おつまみになるものをバイキングで皿に盛ってラウンジのテーブル席に座って食べていたら、隣の観客が首から何やら身分証の様な物をブラ下げている。

どうやら、私たちは受付を済ませずにラウンジ内に入ってしまった様である。エレベータは本来の入口ではなく、階段で降りてくる途中に受付があったのだ。そこに戻って受付を済ませて首から下げる身分証の様なカードをもらった。これをしていないと再度の入場が出来なくなる様だ。

お腹を満たしてから、新球場を探索することにした。

正面入り口の傍に、大きなダルビッシュ・有と大谷翔平の顔のデザイン画が描かれている壁がある。

この二人のMLBへの移籍金で建った様な新球場であるから、この二人の顔が描かれているのかしらん?

上の方には「七つ星横丁」という食堂街もあるし、その他にも飲食店やら物販店もたくさんあるが、この球場では現金が使えないというので何も買わなかった。

しかし、どのショップも客で溢れていた。こりゃぁ~「札幌ドーム」とは商売の規模がまるで異なるわいと納得した。札幌市の殿様商法は大きなミスをやらかしたもんだ。

札幌市も、もっと日ハムに便宜を計っていたならば球場を新設して移動はしなかったかもしれなかったのに・・・。札幌市にとっては財政的にも大変な痛手であろう。こんなことやってる札幌市はオリンピックなんて実施できるのかなぁ~。

この1塁側ダッグアウトクラブシートの席数は40~50席程度しかない。そのシートの後方にある専用ラウンジでは一流ホテル並みの料理や飲料がビュッフェスタイルで無料で提供されている。ビーフステーキはその場で焼いているし、観客席に持って入り易い焼きそば、フライドポテト、フライドチキン、サンドウィッチ、エビチリ、サラダ、ケーキからポップコーンまで種類も豊富でどれも美味しい、特にカレーライスは絶品で3杯も食べてしまった。

トイレも専用トイレであるし、ラウンジではモニターもあちらこちらに付いているから試合の模様は食事をしながらでも見ることが出来るし、観客席にも持ち込み自由である。

1塁側ラウンジにだけは、試合後に行う記者会見用の部屋も隣接されていて記者会見の模様までガラス越しに見ることが出来る。特別感満載の席であった。

さて肝心の試合であるが・・・

日ハムの先発はWBCにも出場した駒澤大学の後輩の伊藤大海(いとうひろみ)投手である。

私のすぐ目の前で投球練習をしている姿が見える。球のスピードの速さが実感できる迫力満点の席の近さである。

2回の表のオリックスの攻撃で、伊藤投手が三本間の狭殺プレーのタッチミスでやらずもがなの1点を自ら与えてしまった。

三塁と本塁間の挟殺をするのには三塁側に近い所にランナーを追い戻すのがセオリーなのに・・・。あんなに本塁に近い場所で・・・。

何だかスッキリしない点の与え方である。

3回にも押し出しのファーボールで1点を与えているし・・・。結局伊藤は3回で交代した。

攻撃では何と言っても3対4の1点ビハインドの9回裏の1死満塁でバッターは前の打席でソロホームランを打っている清宮の場面である。

1打逆転サヨナラを打ってヒーローを狙ったのであろうが、フルカウントになったのだから、このままファールで粘ってまずはフォアボールで押し出し同点の満塁にして万波に託すべきだろうに・・・、それがチームプレーってもんだろう。

結局清宮はセカンドゴロゲッツーで試合終了。例によっての1点差負けであった。

勝てる試合を逃したところがチームの若さというか、勝てない原因というのか・・・

試合の後は、この球場で可動式の屋根を開けての花火大会が開催されると言う。試合は6時前に終了したが、花火大会は7時半過ぎからだとのアナウンスがあったので、帰ることにした。花火大会終了後ならば帰るのが大変なことが予想されたからである。

花火大会も見てみたかったが、それよりも帰りに北広島駅までノンビリと人の渋滞する中を歩くのはしんどいという気持ちの方が勝ったのであった。

試合には負けたが、普通の席では経験できなかった素晴らしい野球観戦をさせてもらった。感謝、感謝である。