今回のお盆期間はやたらと忙しかったので、ゆっくり孫と遊ぶ時間が少なかった。
久し振りに顔を合わせるのと、テレビ電話で映像を見ながら会話するのとでは、やっぱり違う。人間にとって肌と肌が触れ合うスキンシップは最高の意思伝達手段であると思う。
身体の体温、汗、筋肉の動きなどは画面越しでは分からない。やはり視覚以外の触覚というのも重要な感覚器官なのである。
人間は全身を使ってコミュニケーションするから心と心が通じ合うのである。
2歳の孫とは実際に面と向かって会うのは2回目である。前回はまだ赤ちゃんでこちらが一方的に話しかけるだけであった。その後に何度もテレビ電話で映像を見ながら話をしているから、人見知りはしないものの、やっぱり面と向かっての会話は初めてのようなものである。
「じいじに抱っこさせてよ」と言っても最初はなかなか抱かれようとはしなかった。ようやく、帰る日になってから抱っこをさせてくれた。
夕べの晩餐の終わった後に、父が私の娘らにやっていた身体を使った遊びを再現しようとトライしてみたのであるが・・・
腰が痛くてまったく出来なかった。抱っこも片腕で抱っこするのはかなり重たく感じる。筋肉がかなり落ちているようだ。ほんの少し孫を抱っこしたぐらいで腕が筋肉痛になってしまった。
妻と、昨晩見た昔のVTRでは6歳、4歳、3歳の子供を連れて旅をした時の映像を見て「やっぱり若かったから子育て出来たんだね。今ならとっても無理だね。子育ては若くないと出来ないね」と話したのであった。
JRの帯広駅に長女夫婦を送って行って、夫婦で入場券を買ってホームにまで入って見送ったのであるが、孫を抱っこから降ろしてホームを走らせると追っかけることも出来そうにない。それぐらい、じぃじ、ばぁばの体力は落ちているのに、心配する気持ちばかりが先行してしまう。
もしも何かあったらと思うと怖くて手を離すことが出来なかった。これだもの体力ばかりか気力も使い過ぎて疲れてしまうわけだ。
「来て嬉しい、帰って嬉しい孫の顔」みたいな感覚がよく理解出来る。
小型台風が去った後の様な感じであるが、その静けさが逆に妙に寂しく感じる。
次女も午後の飛行機で東京に戻った。
一挙に人が減って更に寂しさが増幅する。
きっと家に帰ったらドッと疲れが出るのであろうなぁ。