マジシャンの掛け声である「ワン ツー スリー」と同じ数字の「1,2,3」の並びであるこの日を「奇術の日」として制定することを提言したのは、我がマジックの師である「ジミー忍」師である。
今年亡くなった女性マジシャンの松旭斎すみえさんが日本奇術協会の会長であった時に、すみえさんと親しかったジミー忍師がすみえ会長に提言して採用された。
ジミー忍師が提言したのは、同じ「1,2,3」の数字の並びである1月23日であった。実は、1月23日はジミー師の奥様である「こまだまこ」さんの誕生日なのである。
妻の誕生日を奇術の日として制定する様にはたらき掛けたのであった。
日本奇術協会で検討された結果「同じ数字の並びなら12月3日の方が、クリスマスや忘年会、その後の正月など、マジックを演じる機会が多いからこちらの方が良い」ということになって12月3日が奇術の日となったのであった。
これは、ジミー忍師から生前に何度も聞かされていた話である。
最初に提言した日付とは異なっても、趣旨は同じであるから、奇術の日を提言したのはジミー師ということなのである。
7年前の2016年12月3日に、坂本ビルでマジック・ミュージアムのセミオープンセレモニーを無理して開催したのも、この辺の事情があったからであった。
奇しくも、今日12月3日に宅配便で日本奇術協会のケン正木会長さんから我が家に荷物が届いた。
開けてみたら今年亡くなった元会長の「松旭斎すみえさんを偲ぶ会」で使用されたすみえさんの写真パネルや島田晴夫師の写真など数点を、来春ルスツ・リゾートに新しく移転オープンするマジック・ミュージアムに展示して欲しいとの依頼であった。
何故かしら今日は因縁が深い日であるなぁ~。