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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2007-12-21-Friday 十勝環境ラボラトリー

環境大学が頓挫して、十勝環境ラボラトリーが誕生!

さて、昨日のつづき

95年は青年会議所(JC)の副理事長として「国際環境大学構想プロジェクト」の推進に1年間精力的に努めた。しかし1年間では出来る事には限りがあり、やり残したことが沢山あるから翌96年は時のJC三役に働きかけて「国際環境大学構想特別委員会」を設置してもらい異例の特別委員長として更なる活動を行なった。

行政や商工会議所に創ってくれと陳情するだけでは「人頼み」になってしまう。大学は金が無いから創れないとしても、自分達で出来る事を同時平行して行おうと考えたのであるが・・・、青年会議所という組織も活動をスピーディーに行うには手続きが結構煩わしいのである。一つの事業の承認を得るのに2〜3回の会議を経なければならないのである。既に提案してからは4年が過ぎているし、精力的に活動を開始してからも1年間が経過している。

強力な大学教授達等や企業の協力者も現れた。協力者してくれる相手にJCに諮るから一二ヶ月間待ってくれなどとはとても言えるものではない。

そこで、別組織を立ち上げることにした。それが「十勝環境ラボラトリー」なのである。

創設にあたって、まず理念を作った。

「21世紀型の大学を創り出そう」「十勝を安全で安心な食料とエネルギーを自給他足できる場所にしよう」「十勝から新しい価値観とライフスタイルを発信することで地球環境問題に貢献しよう」ということだった。

21世紀型の大学とは十勝に暮らす人達全員が学生(高校を卒業した18歳の人だけが入る所ではない)、有用なプロジェクトを興してそれを推進することで地域力を強化する、教授は協力者たちが務めるというものである。

十勝で作り出すことの出来る安全で安心なエネルギー(電気など)で動く自動車や生産できる農耕機具、暖まることのできる住宅を開発し、脱化石燃料化を図ろうというものである。一般の住民の生活は使用する道具を動かすエネルギーが替わるだけで大きな変化が伴わないから移行し易いと考えた(当時は環境問題に対してアレルギー的な拒否反応が多かった)のである。

十勝は日本国内でも著しく石油に頼っている地域である。十勝で生産出来ない石油にいつまでも頼っていては、石油の価格が高騰したり、生産量が減ったりしたら十勝はたちまちヘタバッテ(当時のお偉方はそんなことは起こりえないと言っていたが現在は?・・・)しまう。幸いにも十勝は日照時間が長く、温泉が出るし、河や海もあるし、バイオも使えるから石油に代わるエネルギーで暮らせる様にしよう!

この目標を達成する為に同時に以下の9つのプロジェクトを6年間の期限付きで開始したのである。

①場所カーP(日産自動車と協働) ②場所環境住宅P(早稲田大学石山修武研究室と協働) ③国際環境大学公開講座 ④食文化環境P ⑤田園ライフスタイルP ⑥環境童話制作P ⑦十勝川水系調査P ⑧新聞紙上セミナー ⑨都市構想P

(つづく)