今年の正月休みはカレンダーの関係で6連休(12月29日〜1月3日)にした。4日は仕事初めだが翌5,6日とまた連休になる。9連休にすることも可能であったが、長期休暇にしたからといって何処に出掛ける訳でもない。料金は高くて、混んでいて、サービスも悪いから出掛ける気にもならないのだ。
昨年は30日(日)に一日で45センチもの大雪が降ったから、年末は「雪かき」で腰は痛くなるし、五十肩はぶり返すしで全身筋肉痛で散々であった。
若い内の筋肉痛はすぐ翌日にきたものだが、年を取ると2日後にやってくるようになった。今年は元旦から身体が痛い。筋肉痛まで歳に合わせてスローモーになっているらしい。
テレビ番組はつまらないし、年始の挨拶なんてものもとんとご無沙汰である。一応、帯広神社にはお参りに行ったがそれだけである。
正月といえば、わが家では百人一首であった。北海道の百人一首は独特で、「下の句かるた」と言われるものだ。下の句を読んで下の句(木製の札)を取るから、句を暗記する必要が無いので誰でも簡単に出来る。基本的には「いろはカルタ」などの絵のカルタと一緒だ。その「百人一首」も最近はやったことがない。
子供たちも大学生や高校生にもなると親と居るより友達と遊ぶ方が楽しいようで少し寂しい。
ショッピングセンターでは元旦から売り出しをやっているが、それでは普段の日とまるで変わりがないではないか。福袋なんていう在庫一掃セールのモノを買いたいとは思わない。欲しくも無い物を安いからといって買う人の気持ちが理解できないでいる。晴れ着を着ている人も少なくなった。年々、情緒が失われていくようで悲しい気分だ!
このまま季節感や行事が失われていくのだろうか?正月早々酒の飲み過ぎからか少々愚痴っぽくなっているようである。
昨年の12月11日に札幌のフォーラムで一緒になったフリーキャスターの林美香子さんからお土産にお米を頂いた。林さんは私も入会している「スローフード・フレンズ帯広」のメンバーなのであるが、フレンズの有志らでお米を作ったものを3合ほどお裾分けしてくれたのだ。
十勝でお米はほとんど生産していないから、十勝の住民は北海道米を食べようという機運が一際薄いようである。ほかならぬ我が家もずっとコシヒカリを食べていた。
頂いたお米を食べてみたら、モチモチッとした食感で一粒づつがとてもしっかりしている。家族中の人間が皆「美味しい!」と驚いた。さっそく林さんに銘柄を訊ねてみると「おぼろづき」という品種であるという。遅ればせながらわが家も今年から「米チェン」をすることになったのである。
ここでも「思い込み」が邪魔をしていた。食べた事もない北海道米をまずいと決め付けていたのである。やはり食わず嫌いはヨロシクナイと実感した次第である。
北海道米はテレビCMにお金を掛けるよりも、試しに食べてもらう事の方が効果が大きいのではないかと思う。
私も今年は皆に口コミで北海道米の宣伝をすることにしよう!