«前の日記(■2008-01-12-Saturday) 最新 次の日記(■2008-01-14-Monday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-01-13-Sunday ペーパーキャプテン

私は小型船舶操縦免許の一級を取得している。

小型船舶とは重さが20t未満、長さが24m未満の船のことである。

最初に四級を取得したのは1988年であるから20年も前だ。2003年に法律が改正されて、講習を受けたら自動的に二級にしてくれるという連絡が入った。その講習会場で「今なら筆記試験に合格したら一級免許が取得できる」というので、二級でいるよりも一級の方がカッコイイなという理由だけで翌年に試験を受けたら合格してしまったのだ(二級は海岸から5海里(約9km)までしか操縦出来ないが、一級は無制限である)。

内陸地で海や湖が無い帯広なのに何で船舶免許が必要なのか疑問に思うであろう。その通り、全く不必要なのだ。

告白すると、実は船を操縦したのは実技試験(1988年)の時の阿寒湖での一回きりで、免許取得後は一度も船を操縦したことがない、ペーパーキャプテンなのである。

では、なんで船舶免許など取得した(させられたと言う方が近い表現かもしれない)のかお教えしよう。

私は1987年に帯広青年会議所(帯広JC)に入会した。同期入会したメンバーに8歳年上の医者がいたのだが、この医者が大の加山雄三ファンで彼にに憧れて、自分で船を所有していたのだ。伊豆に船を係留し乗り回していたのだが、この年、親の病院の跡を継ぐ為に帯広に戻って来たのであった。

自身の船を十勝の広尾港に運んで来て、係留し、十勝でも船釣りを楽しむ計画であった。自分が釣りを楽しむ為には、船を操縦する人間が大勢居てくれた方が良い。自分の父親や兄にも船舶免許を取得させて家族で釣りを楽しみたいとの思いであったのだ。

しかし、帯広には船の免許を取得する為の教室がない。北海道では小樽や函館など海沿いの大きな街でしか講習会が開催されないのである。講師を呼んでくるには最低10名の受講者が必要なのだというのである。そこで半場強制的に講習を受けさせられたというのが実情だ。

以来、一度も船を操縦することなく、筆記試験だけで一級免許を取得してしまったというわけである。GPSなどの機械が発達して操縦が楽になったということなのだろう。

機関士を乗せたら世界一周も出来る資格なのに、本当にペーパーキャプテンで良いのだろうか?

でも私以外に誰も必要の無い免許など取る奴もいないか!