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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2008-01-29-Tuesday 誕生日

今日29日は私の50回目の誕生日だ。

私は1958(昭和33)年1月29日に帯広市西2条南9丁目で生まれ、名前の総字画数は29画である。生年の1,9,5,8,3,3を足すと29になる。だから29と言う数字にとてもこだわりをもっているのだ。

北の屋台をオープンさせた日も7月29日であったし、北の屋台の2冊の本を出版した日も同じ29日なのである。

そんなことはどうでも良いことだが、50歳になっても、なんだかピンと来ないのである。どうしても50歳になったという実感が湧かないのだ。自分の精神年齢が二十歳くらいでストップしてしまっているような感じがするのである。

50歳といえば、織田信長が好んだといわれている幸若舞の「敦盛」(時代劇では本能寺の変の時にこれを舞ってから自害するお約束になっているようだ)「人生五十年。下天のうちに比ぶれば夢幻のごとくなり。ひとたびこの世に生を受け滅せぬもののあるべきか」という謡が有名だが、信長の時代の人の平均寿命が50歳位であったというから、この当時の50歳は相当なおじいさんだったであろう。私が子供の頃の50歳の人もかなりのおじいさんだったように記憶している(漫画サザエさんのお父さんの波平さんは定年前なのだから60歳より若いはずであるが、昔の人は皆、あんな感じだったように思う)ので、調べてみたら1950年の日本男子の平均寿命は58歳であった。現代の日本の男性の平均寿命は79歳で世界一の長生きだという。この50年余りで21歳も長命になったのである。

昔から比べると皆、格段に若くなっている。昨日(28日)の夜、青年会議所OB会があって出席したのだが、その会の中で還暦になったメンバーに記念品を贈呈するプログラムがあった。舞台に登場した人たちを見ると皆若々しく60歳にはとても見えない。見た目だけではなくて精神年齢も若くなっているように思う。

その分、世の中から威厳のある老人が減っているようにも感じるのである。

OB会のプログラムで抽選会がおこなわれたが、これまでこの種のクジに当たった験しがない。案の定、同じテーブルに坐った中で私一人だけが残念賞であった。悔しいから「人間の運の総数は決まっているというから、こんな程度の瑣末な事には運を使わないのさと」強がりを言っておいた。

OB会後の二次会で同年の連中と一緒に飲みに出た。その中で「お前は息子に自分の職業を継がせたいと思うか?」と問われたが、即答出来なかった。私が大学を卒業した頃には、まだ「今日よりも明日の方が良い日がやって来るさ」という明るい希望あった。だからこそ父も私に継がせたのだろうと思う。今は明るい希望の見えない未来しかないように感じる。私から息子に継いで欲しいとは言い出せないかもしれない。

後、29年も生きられるのだろうか?老後は何して暮らしたら良いのだろうか?

地球環境は持つのだろうか?日本の政治はまともに機能するのだろうか?暗い予測ばかりが・・・、

まぁ、とりあえず、還暦までの10年間を一所懸命に生きてみることにしよう。

ポジティブ・シンキングにならないなぁ〜。なんだか、とってもつまらない、暗い気分の50歳の誕生日なのである。